| 2020/03/02 | まだ終われない | | by:校長 |
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複雑な顔で、子供たちは登校してきました。
なんだろう・・。何となく、元気がないような。
すっきりしていないような・・。
今日は、各学級、持ち帰るものの整理で追われているようでした。
2週間かけてゆっくりと学級を閉じていくのが、残された時間があまりにも少なくなってしまい、大慌てになってしまいました。
やりきれなかったテストだってあります。学習のやり残しは、来年度進級してから、新しい先生が必ず行います。ただし、まとめのテストなどは、家に持ち帰り、家でやってもらうしかありません。
ドリルだって最後までいってません。それも、各家庭で進めていただくしかありません。
教室の後ろに貼ってあった図工作品・書写作品もはがしました。
机や椅子、靴箱の名前もはがしました。
ロッカーの名前シールもはがして、教室の掃除もして、次に使う子のためにきれいにしました。
そしたら、まだ3月がスタートしたばかりだというのに、教室はがらんとして、寂しい感じになりました。
子供たちは、経験のないこんな終わり方に、戸惑っているようでした。
終演の幕が、ゆっくりゆっくりではなく、勢いよく閉じられてしまったような感じですから、仕方ないです。
戸惑っているのは、子供たちだけじゃないってことも、伝わってきました。
今日は、牧小の先生方、みんな寂しそうでした・・・。
こんな終わり方じゃダメなんだなって、思いました。
子供たちのためだけじゃなく、先生たちのためにも。
牧小の先生方は、本当に子供たちへの愛情が深く、すばらしい先生たちです。
そのことはこの1年間ご一緒して、よーーーく分かりました。
そんな先生たちのためにも、このまま終われません。
子供たちに、ちゃんとしたお別れをさせてあげたいです。
19日は卒業式をします。
大好きな6年生のために。
通常の卒業式はできないにしても、6年生のために精一杯の卒業式にします。
任せてください。
後から振り返った時、「コロナウイルスで卒業式が短くなっちゃったんだよな。」
と振り返るのではなく、
「あんなに感動した経験はない。」
と、振り返ることができる卒業式を創ります。
さらには、
18日、修了式をさせていただきたいです。
子供たちのためにも、先生方のためにも。
大好きな子供たちに、先生たちがちゃんと「さよなら。」を言えるために。