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2020/04/16

校長先生の初恋物語 第5話

| by:校長
 「ダンプさんの告白」

 ダンプさんは、怒っていました。音楽室に入ってすぐ、とっくんの方をふりかえりましたが、その顔は真っ赤っかでした。まるでつのがはえた赤鬼でした。赤鬼は、怖い声でこういいました。
「とっくん、どうして投票の時に、自分の名前を書かないのよ。情けないでしょ。」
とっくんが、自分の名前を書かなかったことを怒っていました。
「わたしは、とっくんの名前を書いたんだよ。がんばってよ。みんなから弱虫、弱虫って言われて、とっくんは悔しくないの。」
さらにダンプさんは、
「私は・・・、私は・・・、とっくんが好きなんだから。もっとがんばってよ。」
 それは、ダンプさんの愛の告白でした。ダンプさんは、とっくんのことが好きだったのです。しかし、とっくんは、みんなから弱虫と思われてしまうようなキャラクター。うじうじしているとっくんをなんとかしたいと思ったのがダンプさんだったのです。学級委員でもやって、みんなの前でどんどんがんばれる人になってほしいとダンプさんは本気で思っていたのです。ダンプさんは、とっくんをいじめていたわけではないのです。
 ダンプさんは、愛の告白をすると、大きな身体で床をミシミシさせながら一人で行ってしまいました。とっくんは、びっくりしたまま、動けなくなっていました。初めての愛の告白はうれしいのですが、相手はダンプさん。うれしいような怖いような、複雑な気持ちでした。

 とっくんに投票してくれた1票は、ダンプさんです。あの1票が、ダンプさんの愛の証です。そのダンプさんの1票があったことで、とっくんの中で、何かが変わりました。ダンプさんの言うとおり、自分は情けない。でも、これからは、少しはがんばってみようかなと思えるようになっていました。

 ダンプさんとはその後、気まずくなってしまい、距離ができてしまいました。ダンプさんも、とっくんを連れ回さなくなりました。「情けないぼくのことが、嫌いになったのかなぁ。」と、ちょっぴり寂しい気持ちもありました。
 でも、ある事件をきっかけに、ダンプさんと、とっても仲良しになれたのです。その事件のきっかけは、きんに君でした。きんに君は、筋肉もりもりの小学生です。空手道場に通っていて、体を鍛えているからです。運動も得意でしたが、なによりも、人を笑わせるのが大好きで、休み時間はいつもブルースリーのものまねをして、みんなを楽しませてくれました。女の子の人気ナンバー1が足長君としたら、おもしろいきんに君は男の子からの人気ナンバー1でした。
 そんなきんに君がいつものように、ブルースリーのものまねをして、「アチョーッ。」と叫びながらカンフーのポーズをとっていました。そんなきんに君にみんなが拍手喝采。調子にのったきんに君は、ロッカーの上に飛び乗り、そしてそこからジャンプをして、跳び蹴りのポーズをしました。「アチョーッ。」と叫びながら、きんに君は空中を跳びました。ブルースリーのように、見事な跳び蹴り。しかし、着地の時には、いやーーーな音がしました。
「ボキッ。」
おそろしいことに、きんに君の足は・・・。   つづく
                                    次回予告  きんに君を助けたのは
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