2013/03/07 | 今年は胸を張れるか | | by:牧之原小教務 |
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わたしが先生になった最初の年の、最後の参観会・懇談会の日のことです。
訳も分からず無我夢中で過ごした1年間、失敗だらけの1年間でした。最後の参観会は「自まん発表会」、その後は懇談会。
21人しかいない3年生の学級でしたが、懇談会には半数ぐらいの保護者が残ってくださいました。
反省しなければならないことだらけで、話をしている途中で何度も謝っていました。
「力不足ですいません。」
「いい加減になってしまってすいません。」
「分からないことだらけですいません。」
そんなわたしに、学級委員長のお母さんから
「わたしたちは先生でよかったと思っていますよ。」
と声をかけてくださいました。
もちろん、そのお母さんが気をつかってのことだと分かっています。
でも、そのお母さんのこの言葉がとてもうれしかったという記憶は永遠です。
謝って終わりではなく、胸をはって子どもたちをお返しできるような自分になろうと思いました。
今でも、1年が終わる最後はその時のことを思いだし、自分に問いかけています。
「今年は、胸を張って子どもたちをお返しできるか。」と。