牧之原市菊川市学校組合立牧之原小学校
(学校教育目標) 協力平 夢ある未来を切り拓く
(重点目標)勇気と優しさとわたし
~みんなが幸せになる学校~


 
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日誌

校長室から
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2024/04/20

子供”真ん中”は、地域の皆様からも

| by:校長
 今日は、校門のとろろにある東照宮神社の樹木を氏子の皆様が伐採してくださっています。近年、大雨や大風が突発的に起きることが増え、子供たちの登下校の安全を皆様が考えてくださり、作業を設定してくださいました。
 氏子総代の方と少しお話をしたのですが、お祭りを中心に地域の皆様が子供たちを見守ったり声をかけたりつながりを創ってくださっていることやこうした経験が若い皆様にも浸透して、次の世代次の世代へと受け継がれていくことを知りました。
 子供たちの態度に存在する「声がかかったら、他人ごとではない。自分に関係があることとして積極的に行動する」というものは、こうした体験から育っていくのだな、と感じました。
 神社の樹木ですから、歴代の関係の皆様にとっては思い入れのあるものもあるかとは思いますが、こうして「子供のため、子供を優先して」とお考えくださり御判断くださっている皆様には、本当に感謝しかありません。ありがとうございます。
09:08 | 投票する | 投票数(18)
2024/04/16

思い遣りをもち自分事として行動する子

| by:校長
 令和6年度がスタートしています。入学式での1年生の様子やその週に感じたことなどは、後日、学校だよりとしてお届けできるかと思いますので、お読みいただけますと幸いです。

 さて、今日は、素晴らしいと感じた6,5年生の姿から。
 子供たちは、路線バスを利用できるところに住む子や距離があるため一定箇所まで御家族に送っていただいている子、かなりの距離を歩いてくる子など、学区も広いため様々です。遠方の子は、7時前後に家を出ていて御家族にも本人にも負担であるだろうと想像します。
 そんな遠い登校班が、今日は、いつもより早めの登校でした。リーダーに声をかけると「10分早く出るようにしてみた。」とのこと。御家族の助言もあったり、班の他の御家庭の御理解と御協力もあったりしたかと思いますが、この子自身が「学校につく時間が遅めになっている。何とかしないと。」と考えたことが出発点かと思います。「もう前にきめたから、仕方がない。」と考えずに課題意識をもったことやそれを解決しようと動けたことは大変素晴らしいと思います。
 また、別の班では、最後尾を見守りながら歩く6年生の姿が見えませんでした。体調不良かな、と思いながら、代わりを務めている5年生を見ると、全体を見ながら気を配って歩いていました。さらに、少したつと、1年生と共に6年生がやってきます。いつもの副リーダーは5年生に任せ、1年生につくという判断をしたのでしょう。1年生も安心した様子で登校できていました。
 今年度、私たちは、子供を真ん中にして、学校にかかわる全ての人のWell-beingを目指します。子供たちとは「みんな幸せ」という言葉を共有しています。ここで、大切になってくることは、周りの人の存在を大切にしようとする”他者意識”と、目の前で起きることにかかわろうとする”自分事という意識”です。
 今日の登校時の6,5年生には、この他者を思う優しさと自分がやらなくては、という勇気があります。御家庭や地域の皆様の励ましや見守りの中、こうした思いを行動にできる子たちがきっと増えていくだろうと、楽しみになった朝でした。
11:29 | 投票する | 投票数(10)
2024/02/27

頑張る5年生や登校班リーダーの姿に

| by:校長
 今週末に「6年生ありがとうの会」が行われます。1年に1度しかない児童会の集会活動は、子供たちが創意を発揮して計画し、準備や運営を進める貴重な体験をする機会です。子供たちが行動し、エラーに出会った時に考え直したり相談したり、そして仲間と力を合わせたりして再びトライしていくところに大きな価値があるため、教師が指示をしてしまえば短時間で終わることも、子供たちを信じて任せています。
 5年生の様子を見ていてうれしくなることは、苦労も多いこの会の準備に嬉々として取り組んでいるところです。チャンスを得て「まず、やってみよう!」と取り組む姿勢にエネルギーや困難にも立ち向かおうとする強さを感じます。
 登校班も6年生のリーダーからバトンタッチをして新リーダーが先頭に立ち登校する、お試しが始まっています。後ろを気遣ってペースを緩めたり立ち止まったりする子、少し先を見て歩くルートを選んでいる子など、頼もしさを感じます。また、これまで遅れがちだった子やあいさつができなかった子がグループと一緒に歩いたり先に挨拶をしたりするという変化も見られます。
 子供たちには、こうしたチャンスや節目というものが必要だな、と感じるとともに、この変化を持続させていく周囲の励ましも大切だろうと思い、教職員にはサスティナブルを意識させていかねば、と考えました。


09:03 | 投票する | 投票数(3)
2024/02/13

4年生SDGsアワード受賞。おめでとうございます。

| by:校長
 2/9(金)、静岡県SDGsスクールアワード2023の表彰式に4年生の代表児童が参加しました。1年間の取組を動画にまとめ報告したものが静岡県主催のこのコンテストで認められ、最高賞である静岡県教育長賞と企業賞(ローソン賞、損保ジャパン賞)の二つを受賞したためです。
 子供たちは、ごみや給食など、身近な資源について体験したり学んだりしたことを「では、自分たちから始められることは何だろう。」と、話し合って決め、実践することができました。この取組や表彰を受け、「自分たちには、未来や周りの大人までも変える可能性をもっている」と実感したことでしょう。
 予測不可能で変化の激しい未来を生きていく子供たちには、「これが正解」という知識や技能を身に着けること以上に「これが、現時点でのベターな選択」と考える最適解を求める力が必要になります。4年生のように、こうした学習を通した実体験の積み重ねが、そうした能力に至るのだろうと思っています。
 現在、学校では、体験的な学習を充実させたり総合的な学習や生活科などで子供たちが身近な家庭や社会にアクションをかけていく取組が行われたりしています。牧小への地域の皆様の支援も絶大です。次年度は、地域の魅力を知ることにとどまらず、子供たちが地域の様子を知り、何か貢献していけるような取組にも挑戦していけたら、と思っています

静岡新聞のweb版にも授賞式の様子が掲載されていました。お時間がありましたら、ぜひ。
13:50 | 投票する | 投票数(14)
2024/02/09

見えることから見えない部分を観る教師力

| by:校長

 外遊びが大好きな牧小の子供たち。今日は、登校後に2年生の数人がドッジボールをしていました。始業前のチャイムが鳴ると、すぐに遊ぶのをやめて昇降口に戻ってきました。「やめることができる力」「間に合うように”走る”と判断する力」が育ってきているな、と嬉しくなりました。

 そのうち、ある子が丁寧に靴のかかとを靴箱の端に合わせて入れていたので、「きちんとできるって素晴らしいね。」と声をかけると「毎日やっているよ!」と応えてくれました。

 『靴のかかとをそろえ、靴箱に入れること』、そこにどんな意味があるのでしょう?担任の先生は、「物事に取り組んだら、最後までやり切ること、やったことをどうだったか振り返ることが大切だよ。そうした態度ができているか、見える部分の一つが”靴箱”だよ。」というような話をしたのだと想像します。そして、折に触れ、思い浮かべさせたり価値づけたりしてきたことでしょう。また、御家庭でも、同じような導きがあったことは想像に難くありません。

 学校で指導していることには、言ってみれば、些細でとるに足らないようなこともあるのかもしれません。しかし、そこに、どんな意味や価値があるのかを教師と子供が共有して取り組んで心を豊かにしていくことは、学校の大きな役割であると思います。そして、日々の子供の表れから子供の心を見取って価値づけたり励ましたりしていく能力が教師のプロフェッショナルな部分であると思っています。授業の指導力ももちろん大切ですが、子供の心の在り様をつかんで、将来に生きる考え方や生き方を支えていくような教師力も身に着けられるよう教職員みんなで励んでいきたいと思います。


10:33 | 投票する | 投票数(4)
2024/01/09

はたちの集いから

| by:校長

1月7日(日)に「牧之原区“はたちの集い”」にお招きいただき、参列させていただきました。中学校卒業時のPTA会長でいらっしゃった方を中心に保護者の方と牧之原市菊川市連絡協議会の皆様が実行委員として開催する地域ならではの会でした。

 中学校の吹奏楽部による祝賀演奏に始まり、来賓の方からの励ましの言葉や代表の方の挨拶、お一人ずつの近況報告、保護者合唱と手作り感の中にも厳かな雰囲気と温かな雰囲気の同居するステキな式典でした。特に、保護者の方々が終始笑顔で心からこの会を喜び楽しんでいらっしゃる様子が「いいなぁ」と思えました。役割分担をしたり協力したりしていらっしゃる保護者の方々は、お子さんが卒業しても良好なつながりをもち続けていて、それが原動力になっているのだろうとも考えました。

 私たちが向き合っている小学生も数年すると、この場に招かれることになります。どんな雰囲気になるのだろう?とかどんな姿を見せてくれるのだろう?と想像してみましたが、「今日の、この若者のようになっていてくれれば、いい。それが、もしかしたら一番いいのかも。」と考えました。
“はたち”の皆さんに見えた良さとは、

・まず、こうしたイベントに出席できること。面倒とか、まぁ、いいや、と思わないで、誰かの心遣いに対して反応し行動できること。しかも、肯定的に。

・話をしっかりと聞ける。誰が話をしても話し手を見て、さらに、自然に反応しながら聞いている。ちょっと言いたくなるような場面も、自身を抑えることができる。

・だれに対しても誠実。保護者の合唱に合わせて口ずさんだり、中学生の演奏に合わせて足でリズムをとったりと、心の寄り添わせ方が身についている。

・自分をしっかりと伝えることができる。近況報告の時には、自分の今をはっきりと言っている。途中、高校とか大学をかわった方もいらっしゃったが、人生の岐路に立ち止まった時にも(周囲の支えもあり、それを素直に受け入れる才能もあったとは思うが)自分でしっかりと考えて決めて、自分の足で歩んでいらっしゃること。そして、それを卑屈にならないで受け入れていること。

等です。

小学生に将来を聞くと、有名な方が憧れのイメージとして登場することと思います。折しも大谷さん寄贈のグローブが学校にも届き「大谷選手のように!」と思う子もいることでしょう。牧之原の子にとっては、村松開人選手(中日ドラゴンズ)のほうが憧れの場所に至る道をイメージするために身近な憧れであるかもしれません。
 わたしは、それもよい。でもとっても近くにステキな未来を見せてくれている人がいるよ、と言いたくなりました。近所に住んでいる普通のお兄さんやお姉さんは、当たり前の毎日を垣間見せてくれる存在です。特に何か難しいことをしているわけではないけれども、人として大切なこと、人として成長するために重要なことを日々続けることが「誰もが得られそうな、普通の“幸せ”」な日々を得ることになっている、という現実を見せてくれていると思います。

日本的ウェルビーイング。その具体やその価値を見たり考えたりする、素晴らしい会とそれに携わる方々に触れるよい機会になりました。

 


18:01 | 投票する | 投票数(6)
2023/08/28

2学期の始まりに(学校の価値を再考)

| by:校長

34日間の夏休みを経て、子供たちが学校に戻ってきました。明るい元気な声の響く学校こそ、学校らしい部分だな、と感じます。

暑さの厳しい今夏、子供たちの安全を考えると外に出掛ける機会を控えた御家庭も多かったのではないか、と推測します。人と触れ合ったり五感を働かせて活動したりする機会もなかなかとれないことは、御家庭や地域の皆さんも残念に思われていることでしょう。

登校した子供たちは、早速、友達と一緒になり夏休みの思い出を話したり工作や絵を見せ合って褒めあったりしていました。休憩時間には、“めぐみの森”や運動場に出掛け遊ぶ姿も見られました。小さなことかも知れませんが、こうして家族ではない人と言葉を交わすことや共に行動することは、刻々と変化する人との対応力を身に付けていくことになりますし、どんな優れた機械やコンピューターでも処理できない人間らしさを磨いていくことになると思っています。もちろん、人とかかわるとうまくいかないこともたくさん出てきます。しかし、そこでこそ、エラーに対する改善や次の修正を加える知恵を身に付けていくことができるはずです。そして、子供がエラーから立ち直る勇気をもたせる能力や再度トライしていく方法を実践できる導きは、学校の教職員がもっている大切な力であると考えます。

「子供は集団の中でこそ、成長する。集団があるからこそ、個が輝く。」という信念をもち、苦しい場面や難しい場面を子供とともに過ごし、見栄えや出来映えが良くなくても前進していく子供たちのプロセスを支え認めて参ります。

2学期もよろしくお願いいたします。


15:36 | 投票する | 投票数(10)
2023/05/02

子供たちに見える「優しさと勇気」

| by:校長

 あっという間に4月が終わってしまった気がしています。もっともっと、子供たちの授業や活動を近くで見て、一人一人の素晴らしさを見つけたかったのですが。

 それでも、重点目標「優しさと勇気」については、子供たちの姿に感動することも少なくありません。
 入学した1年生を気遣い振り返ったり声を掛けたりする上級生。その中に一人、振り返っては立ち止まり下級生が追いついたところでまた歩き出す…といった様子の6年生を見かけました。出発時に見えていた近くの登校班は、ずいぶん先を歩いています。それでも、イライラして声を荒げたり先に歩いて行ってしまうようなことはありません。私は、この児童の心に牧小で求めていく「勇気と優しさ」を見た気がします。自身の優しさを発揮し続ける強い心、下級生を安全に学校まで連れて行くという強い意志を自分のペースを変えてでも実行しようとする思いやりの気持ちは、別々のものではなく一体化したものと捉えることができます。

 4年生の外国語活動の一場面。ALTのジョン先生が楽しそうに質問をしては、子供たちに「Ilike○○」と話させています。手を挙げ積極的に話す子もいれば、そうした子たちの話から「○○だ!」と推測して反応する子もたくさんいます。その中、話す子、一人一人の「I like○○」の後、必ず拍手をしている児童を見かけました。この子は手を挙げるようなことはありませんでしたが、しっかりと聴き話すことのできた子の勇気を優しい行動で受け止めていると感じました。優しさは勇気があるから発揮できる、勇気の中で大切にしたいのは人を思って行動できる思いであると考えます。

 

 日々、子供たちの小さな行動の中にも、集団の中で過ごす一人“わたし”として発揮されている優しさや勇気がたくさんあります。私たち教師のプロフェッショナルな能力として、子供自身も気づかないような心に感動し、言葉を中心に子供たちに返していくことが大切だな、と感じています。牧小の子供たちの笑顔が増え、安心して過ごせる毎日づくりのため、教職員も日々、研鑽です。


13:56 | 投票する | 投票数(10)
2023/04/11

ようこそ、1年生!

| by:校長
 4月10日、月曜日、地域等の来賓の方の御臨席を賜り、入学式を執り行うことができました。担任の先生から名前を呼ばれ、元気よく返事をしてすっと立つ28人の子供たちの様子に「よしやるぞ!」の気持ちを感じました。後方で見守る6年生の温かな笑顔も会場の雰囲気を柔らかくしていました。
 校長の話として、何でもチャレンジすること、失敗しても、もう一度チャレンジする勇気をもつこと、頑張っている仲間を応援する励ましの声を掛けること、を願いとして伝えました。そして、「みなさんの頑張りは、周りの人を幸せにする」とも話しました。
 保育園や幼稚園などで「お兄さん、お姉さん」として過ごしてきた子供たちに身についていることは沢山あると思います。子供たちをゼロスタートと見ず、保幼小の接続を考えながら、義務教育、初等教育の視点から見て加点していくことができるとよいと思っています。

 そして、11日(火)。全員が元気よく登校しました。見守りボランティアの方とも話しましたが、上級生がしっかりと面倒を見て、安全に連れてきてくれたのは、「自分たちがしてもらったようにしよう。自分たちも(優しさを発揮する存在として)そうありたい。」と無意識のうちに考えているからだと思います。脈々とつながるこうした関係は、じわじわと子供の心の根にしみこんで伝統と呼べるような動きになっているのだと考えます。優しさや勇気がつながり広がっていくように、子供たちの学年を超えた良好な関係は、時を超えるループになり未来につながっていくと思っています。

15:29 | 投票する | 投票数(13)
2023/04/07

令和5年度がスタートしました

| by:校長

 校長室から遠く霞んで見える駿河湾をバックに、咲き誇っていた桜のやさしい薄桃色に変わり、活力を感じる茶園の新緑がまぶしく見えるようになってきました。着任した4月3日から、グラウンドでは、児童クラブに参加する子供たちの元気な歓声、職員室や事務室からは、新年度の準備を忙しそうに進めながらも笑顔で登校する子供たちを思い浮かべて談笑する教職員の声が聞こえてきて、「早く、子供たちに出会いたい」という気持ちが膨らんできていました。

 そして、今日。「おはようございます!」の元気な声と共に登校してくる子供たちを見て、大きな期待と夢をもち、張り切っている気持ちを感じました。また、新任式や始業式でキラキラとした目を真っ直ぐに向ける子供たちの様子に気の引き締まるような思いも感じました。

 始業式、校長の話として学校の自慢でもある「勇気と優しさ」について「別々のものではなく、つながり重なっているもの」という話をしました。そして、これらは、仲間がいるからこそ、一人一人が大切にされるからこそ発揮できるものだということ、行動に表していくことで勇気や優しさの質も上がっていくこと、を話しました。さらに、「幸せ」についても子供たちに話や考えを聞き、「先生方と一緒に『みんなが幸せになる学校』ってどんな学校で、何をすればいいか見つけていこう。」と話しました。

令和5年度も昨年度に引き続き、重点目標は「勇気とやさしさと私~みんなが幸せになる学校~」です。178人の子供たち一人一人が学級や学年、学校集団の中、精一杯それぞれの輝く個性を発揮していくこと、一人一人がトライする気持ちをもち行動することを周囲が温かく応援しエラーがあっても立ち上がってトライし続けることができるようにすることを重視し、御家庭や地域の皆様のお力を借りながら、教職員も自身の向上を目指して一丸となって子供たちのため頑張って参ります。どうぞ、よろしくお願いいたします。(校長 岡澤知彦)


17:33 | 投票する | 投票数(15)
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