四年生のみんなと伊村先生へ
長い長い合唱練習、がんばりましたね。暑い夏も乗り越えて、遊びたい心に耐えて、時には、「なんでこんなに練習しなきゃいけないのかな。」って思うときもあったでしょう。元気いっぱい、遊びたい盛りの四年生時代ですから、きっとそんなことを感じていた人はいたはずです。
なんのために、合唱練習をしてきたと思いますか。歌が上手になるためですか。発表会で恥ずかしくないためですか。
先生は違うと思います。合唱練習に限らず、陸上練習も、協力平の練習も、すべてそう。学校でやっていることつはみんなそう。何もかも、同じことをめざしていると思うのです。
それこそが、「心を一つにする」ってことです。難しい言葉で「一体感」と言います。クラスという仲間が、一つになるために、合唱練習をするのだと思います。
一つになるって、言葉では簡単だけど、たやすいことではありません。だってそうでしょ。みんなが歌う「クラスはオーケストラ」のように、いろんな人がいるんです。二十五人の心はそれぞれ違っていて、同じ心なんてありません。だから、時にはけんかをしたり、友達の悪口を言ったり、いやがらせをしてしまったり、ばかにしてしまったり、そんなことがおこってしまうのは、心がみんな違うんだから当たり前のことなんです。
でも、そんなことがいいわけない。なんといっても、人は、「だれかを幸せにするために生きている」のだから。だれかを不幸にして、自分だけが楽しむような人生をおくってはいけません。
残念なことに、世の中には人を不幸にして平気で生きている人はたくさんいます。先生という仕事は、そんな人をつくらないというのが仕事です。
伊村先生はそんな心を持っている先生です。
みんな違った心だけど、合唱練習でみんなの心を一つにしました。歌が上手かどうかよりも、一人残らずみんなが笑顔になれるということの方が大事です。この笑顔を見たら、みんなが音楽を通してすばらしいことを学んだということがよく分かりました。
明日はがんばってくださいね。
教頭先生より