11月26日(月)~28日(火)の3日間、観音山自然体験教室に行きます。

わたしもここ数年(5年連続)、お手伝いとして行っています。前任校でも、時期的には11月の終わり、山の木々が様々な色に衣替えする綺麗な時期に行っています。今年も、観音山は、綺麗な姿で子どもたちを迎えてくれるでしょう。
しかし、わたしとしては、ちょっと時期がずれていればいいなぁと思ってしまうこともありまして、それは自分の誕生日が丁度この辺りなんです。11月29日が誕生日。昨年も、前任校でも、誕生日が観音山でした。家族に囲まれて、ケーキを奥さんに焼いてもらって、みんなで食べたいのをがまんして観音山にいるんです。ちょっとさみしいなぁと思ってしまう観音山です。
去年も、11月29日を観音山ですごしました。子どもたちの数名は、わたしが誕生日ということを知っていて、冒険ラリーに出発する前には、ともき君(現6年)が「先生、誕生日おめでとう。」と言ってくれたのを覚えています。「ありがとう。」と言いながら、抱きついたら逃げられました。
冒険ラリーが終わって、自然の家に帰ってくる子どもたちを玄関で迎えました。すると、永田あみさんが、「蛇紋岩」をくれました。「先生、今日、誕生日でしょ。かわいそうだから、蛇紋岩をプレゼントで持ってきたよ。」ですって。なんてやさしいんでしょう。ちなみにこの蛇紋岩は、牧小の玄関の飾りに使っているものです。(前日の記事で、写真があります。)
そのあと、なかなか帰ってこないグループが1つだけあって、みんなで心配していました。薄暗くなってきても、まわりの森から声が聞こえてきません。ようやく子どもの姿が見えたのは、西の空に太陽が半分沈みかけていた時です。最後のグループが自然の家をめざして山道を登ってきました。上からみんなで手を振ります。「おーーーーい。みんな元気かーーーーい。」最後のグループは、手がちぎれそうになるくらい大きく強く手を振ってこたえます。ようやく自然の家が見えてうれしかったのか最後はかけ足です。「はぁ、はぁ。」と息を切らしながら、「ただいま。」と言いました。「おかえり、がんばったね。」とみんなで言いました。最後のグループの1人にまゆさんもいました。息が切れていました。手には、小さな小さな野の花の花束が。「先生、今日、誕生日でしょ。これプレゼント。」すてきなプレゼントをもらいました。その時の花たちは枯れてしまいましたが、花束に使われていた葉は、今でもしおりとして使っています。

昨年はこんな感じで、ちょっとさみしい観音山の誕生日に、心があたたかくなるような子どものやさしさに触れました。うれしかったなぁ。
今年は、誕生日と1日ずれたので、寂しさなんて感じることなく、子どもたちと思いっきり自然を楽しみます。今しか見ることができない自然の美しさを見つけてきます。そしてもう1つ見つけてきたいものが。ともき君、あみさん、まゆさんのような、やさしい心も、観音山で見つけてきたいと思います。
そのお話は、観音山から帰ってきてからのおたのしみ。
それでは、昨年の観音山で妖精を見つけた写真を御覧ください。
