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2014/03/15

楽しさって

Tweet ThisSend to Facebook | by:牧之原小教務・6年担任
 みんなが楽しいと思えるクラスをつくりたいと、そればっかり考えて1年やってきました。学校に来るのが楽しくないと思っている人が何人もいたから、そんな子が一人もいないようにしようと。そんなクラスにして、子どもたちが伸び伸びと生活できることが、「教師」の仕事ですから。それは、どの先生も考えているだと思います。先生だけではありません。おもしろくない教室、つまらない学校にしていこうと思っている先生なんていないと思います。
 「みんなが楽しく」ってことを常に考えていると、一人一人のちょっとした変化に気づくようになっていくんです。「おやっ、いつもより元気がないなぁ。」「あれっ、いつもと表情が違う。」「今日は元気なあいさつが帰ってこない。」「いつも一緒の子と離れてるなぁ。」そんなみんなの様子に敏感になります。そんなときは、すぐに声をかけてきました。「何かあったの。」「どうしたの。」6年生ぐらいになると、何かあってもなかなか話さなくなります。「別に・・・。」と答える子もたくさんいました。「自分で何とかしてみようと思っているのかなぁ。」と判断して、そんな時は様子を見ます。まずは自分で何とかしてみようと思えるってことは、大事なことですから。でも、ほっといたりはしません。「どうしようもなくなったら、先生に言ってよ。」と言います。そしてその後、様子をちらっちらっと見ています。
 どうしようもなくなって、「先生・・、実は・・・。」とやってくることもあります。悩みの原因のほとんどは、友達関係でしたね。家族のことで悩んでいる子もいましたね。でも、それは少数で、ほとんどは友達との関係。みなさんは、友達関係を築いていくことに難しさを感じてしまった子どもたちだったんですね。そんな相談は、男子よりも、女子の方が、圧倒的に多かったです。先生は男ですから、女の子の気持ちはよく分かっていませんが、女の子たちの友達づくりは男の子よりも難しいのかもしれませんね。もちろんも男子の相談もたくさんありました。「無視されている気がする。」という相談が、男子は多かったです。
 悩みをよくよく聞いていくと、その内容はささいなことです。ちょっとした誤解や何気ない行動です。それが気になってしまうんですよね。先生もそうです。友達からどうも避けられてる気がする。友達がこっちを向いてひそひそ話をしている。話の輪に入ろうとすると、さっとみんながいなくなる。こんな悩み相談が次々にありました。それも、それぞれの話を聞いてみると、誤解であったり、かんちがいであったり、とにかく言葉のキャッチボールが足りないから感じてしまうことであったので、関係する子を全員集めて、一人一人が思っていることを声に出させていけば、みんなはけっこう簡単に、すっきりと悩みを解決していきましたね。振り返ってみれば、解決したのは先生じゃなくて、すべてみんなです。先生はただ、「みんなで話し合ってきなさい。」っていうだけでしたね。
 話し合いが終わる頃には、みんなはいつも笑顔が戻っていた。その笑顔を見ていると、やっぱり言葉は大切だ、言葉のキャッチボールだなって思えてきました。まだまだ子どもですから、いろんな出来事を経験して心を成長させている時ですから、友達に対する失敗があって当然です。そんな子ども同志の失敗は、子どもを信じて子供に任せることが大切だなぁと、みなさんと出会って思いました。先生の役目は、糸がこんがら
かった時にほどいてあげること。子どもの声を聞いてあげること。整理してあげること。それくらいでした。みんなは、「先生のおかげで・・・。」とありがたいことを言ってくれるけど、そうじゃない。先生は整理をしてあげただけ。解決したのは、みんなです。自分たちの力なんですよ。
 以前、80%楽しければいいという話をしましたね。覚えていますか。
 「楽しさ」というのは、みんなと生活をするのであれば、100%というのはありえないと先生は考えているんです。学校での友達との一日をふり返って、100%楽しかった、ということは、何もかもすべて自分の思い通りになったということです。なんのがまんもしなかったということです。少しは自分のことを我慢して、だれかのために楽しさをけずらないと、みんなが「楽しさ」を味わえない一日になってしまうと思っているんです。
 朝、教室に入って、窓を開けてくれる人がいます。すぐに遊びたいという気持ちをがまんして、窓を開けてくれます。次に来る人は、その人のおかげで、新鮮な空気でいっぱいの教室に入ることができ、気持ちよくなります。花瓶の水替えはくさくて、みんなが嫌がる仕事です。でも、においを我慢して水替えをしてくれる人がいるから、他の人が気持ちよくなります。集団で生活していくということは、お互いが20%ぐらいの我慢をしあうことで、みんなの「楽しさ」を保つことができるのだと思います。みんなが、80%楽しい毎日ということを意識してみんなのための我慢を20%ずつ出し合えば、お互いの我慢を受け取り合って、結局は80%が100%になっています。いえいえ、120%の楽しさと感じながら一日を終えることだってあります。学校での楽しさとは、周りの人と20%の我慢を分け合うことだと思います。もちろん、その考えは学校の中だけでなく、大人になったときにも大切なことだと思います。人は一人で生きていても、楽しくありません。
 みんなは20%を誰かのために使う生き方ができるようになったから、今、楽しさを感じているんだと思うよ。そんな生き方を中学生になっても、高校生になっても、大人になっても、続けてくださいね。きっと幸せな毎日になりますからね。
 楽しさって、自分一人だけでなんとかなるものではなく、みんなで作り上げていくもの。楽しさって、お互いがちょっとの我慢をし合うことで何倍にも育つもの。楽しさって、時には守るためにみんなで立ち止まって考えなきゃいけないもの。楽しさって、自分の大事な命を大切だって思えること。いろんな悩みを抱えていたわたしたちのクラスを、楽しさであふれるクラスに変えることができた君たちは、いつまでも楽しさを味わえる人生を送ることができますよ。うん、そう思う。
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