給食時間のことです。
いつものように、各委員会からの連絡やインタビューが始まりました。
「体育委員会から放送します。体育器具庫に新しいボールが・・・。」と始まったのですが、途中から笑って放送し始めました。それも、一度だけでなく、二度も、三度も・・・?
私は、小学生のころ児童会長をやらせていただきました。目立っただけで選ばれたのですが・・・?
昼の放送で連絡する機会も多く、ある日、放送委員の友達が私が放送しているときにふざけて笑わせようとするのです。その日、我慢しきれず笑ってしまいました。
さあ、どうなったと思いますか?
生徒指導のこわ~い先生が入ってきたかと思うと、「誰だ!ふざけて放送しているのは・・・?」
おそるおそる立った私の頬に、平手打ちでバシ!バシ!バシ!と・・・!
そう、いまの時代なら、「体罰」で訴えられるほど、ビンタされました。
でも、私は、当然のことだと我慢しました。
口の中は切れ、頬は腫れて・・・!!
でも、その痛みは、自分の責任のなさということで、反省の痛みです!
そのことが思い出され、放送室に向かいました。
放送委員会担当の村井先生も、すでに来ていました。
「おまえの責任だぞ!おまえが、笑わすから・・・!」と言い訳をしている6年生の姿が目に入りました。
つい、大声で怒鳴ってしまいました。「誰だ!ふざけて放送しているのは・・・?」その一言で、空気が凍ってしまいました。
その後は・・・?
その後は、村井先生に指導をお願いしました。
いまの子どもたち、叩かれてわかるようには育っていません。
どうすれば正しいのか?どうすればよかったのか?
何度も何度もやり直し、失敗を成功にかえてこそ、わかっていくのです!
叩けば一瞬、痛みからよくなったように見えます。
でも、たとえ、教師でも親でも、他人から受けた痛みは、違う感情を生まれさせます。
どんな時でも「褒め・認め・励ます」、牧之原小学校の教育理念です。
しばらくして、「体育委員会から、もう一度放送します。」と、最後まで、緊張して、しっかりと放送することができました。
やり直しができる場、それも学校のもつよさでもあります!!
失敗の中から学ぶことも多いです。
失敗は、指導する時と場でもあります。