2013/02/21 | りえ先生の温かい言葉 | | by:牧之原小教務 |
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もう何年か前になるのですが、我が子がお世話になっていた相良保育園で、バサーがあったときの話です。
バザーですから、どうしたって人気のあるものはすぐに消え、人気のないものが取り残されていきます。その中に、白いクマのぬいぐるみがあったんです。白いクマと言っても、どこかの家庭からいらなくなって出されたぬいぐるみ。真っ白ではなく、やや灰色をしていました。
我が子はその灰色クマがちょっと気になって、手に取ったり、また置いたり、再び手に取ったりを繰り返していたんです。その様子に気づいてくれたのが、我が子の先生、りえ先生です。りえ先生は、引き取り手がいない灰色クマを手にしました。値札は、200円から50円に書き換えられていて、さらに引き取り手がいないと言うことで、10円にまで下がっていました。
りえ先生は、我が子(けいなちゃん)にこんなことを言いました。
「けいちゃん、白クマさんがまこと組のお友達になりたいんだって。けいちゃん、どうする?」
かわいい我が子は
「いいよ。仲良くしてあげる。」
と答えていました。
そのままなら、ゴミになっていた白クマさんが、その一言でまこと組のお友達に、けいちゃんのお友達になりました。
りえ先生のあの時の温かい言葉、今でも忘れられません。わたしが相良保育園を大好きになり、「こんな先生方がいらっしゃるんだったら安心だ。」と思えた瞬間でもあります。
わたしたちが日ごろ、子どもたちに使っている言葉。そのすべてを温かくしていきたいと思います。そしたら、みなさんはもっともっと、わたしたちのことを信頼してくださいますよね。