二月を迎えました。一年の中で、最も短い一か月ですので、二月は逃げるとも言われます。まだまだ寒い日が続きますから、健康に気をつけて生活をしましょう。
今日は、二月三日、節分です。節分と言えば、みなさんがよく知っているように、豆まきをする習慣があります。この行事が始まったのは、今から1700年前、中国で始まったものです。
豆まきは、みなさんの周りに悪いこと、けがや病気、事故が起こらないことを願って行います。昔は、悪いことが起こるのは、目には見えない鬼がやってきているからだと思われていました。
正しい豆まきの方法を教えます。
豆まきをするのは夜と決まっています。家のドアや窓を開けて、大声で、「鬼は外、福は内。」と叫びながらまきます。豆まきをする順番もあります。家の奥の部屋から順番に豆をまき、一番最後が玄関です。まく時は、上から投げません。下から豆をほおります。豆をまいた後は、すばらくドアや窓を閉めます。すきまから、鬼が入ってこないようにするためです。豆まきがすべて終わってから、自分の年齢よりも一つ多い豆を食べます。健康になると言われているからです。ですから、校長先生は、お豆を35個食べます。
この行事は、何百年も続いています。
さて、私たちが追い出さなければいけない鬼は、どこにいると思いますか。
実は、わたしたち人間の心の中にも鬼はいると言われています。
どんな鬼かというと、
人を困らせたいと思ってしまう、いじわる鬼
もっと思いやりある行動をとりたいのにとれない、いくじなし鬼
他にも、うそつき鬼、ごまかし鬼、ずる鬼
みなさんの心の中には、そんな鬼が住み着いていないですか。
もしかしたら、みなさんの気づかない心の奥のほうに、そんな鬼が隠れているかもしれません。今日は、お家で、豆まきをするときに、自分の心の奥で隠れている鬼も引きずりだして、「鬼は外。」と叫びながら、豆まきをしてみたらどうですか。