大リーグで今年も大活躍だったヤンキースのイチロー選手。イチローがバッターボックスに入ってバットを振る姿はかっこいいです。そんなイチローがフォアボールになったとき、他のバッターと違うことをやります。
フォアボールになった時、ほとんどのバッターは、バットをぽーんと放り投げて一塁へ向かいます。当たり前の姿です。わたしも、未だにソフトボールをやりますが、四球のあとは、自分たちのベンチの方向にバットを軽く投げます。しかし、イチローがフォアボールになったときは、バットを静かに地面に置いて、しかも、音がしないくらいに置いて一塁へ歩いています。それほどイチローは、用具を大切に扱う選手なのです。イチローみたいに一流になるためには、ものを大切にする心が大切なのかなと思います。
教室で子どもたちの筆箱を見ることがあります。そんなときに、いいなぁと思えるのが、1年生の時に買ってもらった筆箱を大きくなっても大事に使っている子がいることです。1年という文字の上に何回も上書きして、6年と書いてある筆箱を見ると、「この子はものを大切にする心があるんだなぁ。」と感心してしまいます。
脚下照顧(きゃっかしょうこ)という言葉を、昨年いらっしゃった安田先生が子どもたちに教えてくださいました。子どもたちは自分がはいている靴の整とんに心がけるようになりました。今年もその教えが残っていて、言われなくても靴を整とんする子がいます。子どもが自分の靴をきちんと整とんすることも、イチローと同じです。