綺麗に晴れ上がった青い空のもと、2021年の運動会が無事行われました。
心配された大雨も前夜には上がっていましたが、下の運動場には小さい池ほどの水たまりができていました。
夜中にバケツで水を汲みだして水たまりをなくしてくれたお父さん方がいたとかいなかったとか…
土曜日の朝7時の時点では何の準備もできていなくて、昇降口には運ぶはずの用具がたくさん置いてありました。
もちろん運動場には白線も引かれていないしテントも建っていません。
そこから1時間足らずで徒競走用のまっすぐな白線が引かれ、トラックが出来上がり、重しを置いた大きなテントが立ち並び、座面をきれいに拭かれたパイプ椅子が並べられ、大玉や玉入れの競技に使うものがわきに整然と置かれて、準備が整いました。
無駄なくきびきび動き丁寧に笑顔で指示を出してくださる先生方と、朝早くから集合して下さったPTA役員の方のおかげでした。
役員でなくても、上のお子さんを送った足で準備を手伝おうと開場よりずっと早く駆けつけてくださったお父さんもいました。
たくさんの方に支えられて運動会ができるのだと実感しました。
一時間遅れで始まった開会式。司会進行係がきびきびと式を進めていました。
赤白応援団長による選手宣誓、両団長ともワクワクした顔をしていました。
全校の前で壇上に上がって、臆する様子もなく大きな声ではっきりと宣誓をする堂々とした様子に驚きました。子供たちは親が思うより成長しているんですね。
牧之原市長にも、富士山静岡空港から飛行機で行く修学旅行への助成金が市議会で決定されたお礼をしっかりと伝えました!コロナ禍でどこにも行けず、我慢を続ける子供たちのためにも実現してほしいです。
6年生だけ行われた学年競技の「リズム縄跳び」。 一生懸命練習したという口上も大きな声ではっきり言えました。
新しい伝統として自分たちで縄跳びを選んで、リズムの合う曲を選び技を決め練習を重ねてきたそうです。
4分を超える長さにも負けず難しそうな技が続くきれいにそろった演技。ミスしてもすぐ飛びなおして飛び続けていました。
当日の朝登校前に必死に練習していた男子もいましたが…遅すぎるのでは??

大玉転がし「ビッグボールレース」も6年生が企画して説明し練習してきたそうです。大きな玉はゆっくりに見えても勢いがあり、上級生が体をはって大玉を止めてから下級生を促して手で押せるようにお手伝いをしながら一緒に走り出していました。小さい子たちのことを思いやった競技方法に感心しました。縦割りのなかよし班で力を合わせる様子が、ほんとうのなかよしだなあと嬉しくなりました。

「運動会の勇気 優しさ 協力で運べ」ボールを落とすと落ち着いてしゃがんで拾ってしっかり板に載せてからまた走り出す。どのチームもちゃんとルールを守って協力して先に進もうとする姿。またまた感心しました。

下級生の競技もみんな一生懸命。先生に手を引かれて最後まで頑張る姿も胸を打ちました。
初々しい1年生とそれよりちょっとだけ慣れた2年生の張り切ったダンスつきの「チェッコリ玉入れ」。かわいさしかかたん!でした。結果が同点だったのはビックリでした。
かけっこも終わり、玉入れもこなしてほっとしたある1年生男子は「疲れた。もうおうちに帰る。」と付き添いの先生に言っていました。すかさず、隣の1年生女子が冷静に「まだだよ、まだリレーがあるもん。」とたしなめていました。暑い中とても頑張ったと思います。
下級生の競技の際には順位係が大活躍。ちょっと身をかがめて声をかけながら、一年生の背中に手を当てて決められた場所に連れて行ってあげる順位係の6年生。みんな気遣いができていて成長を感じました。
司会進行係も得点係もアナウンス係も、目立たないところでも下級生には優しくしっかり責任を果たす、たのもしい姿をたくさん見ることができました。係の頑張りで予定通りに競技が進行したのではないでしょうか。
PTA競技の「綱引き」は、先生方の若さにやられました…休み時間を延ばしてほしい子供たちの必死の応援も聞こえないほど頑張ったんですが、先生方は強かったです。
6年生の父兄は、後日いろいろな箇所の筋肉痛に苦しんだと思います。私だけではないですよね?
転校してしまった友達も参加してくれて、17人での最後の特別な舞台「協力平」。誇りをもって踊っているように見え、手の先までぴんとそろった全員の真剣さが伝わってきました。後ろで同じくらい真剣に踊っていた5年生に立派に伝統を引き継げたのではないでしょうか。来年は自分たちだと6年生は去年思ったはずです。そして自分たちの番が来て、みんながセンターの気持ちで踊ったと思います。退任された5年生の時の先生も来てくださっていて、成長した姿を見てもらえました。格好良かったです。

とうとう最後の最後、6年生のリレー。赤組白組の勝負の行方もこのリレーにかかっているように思われました。緊張した顔をしていましたが、走り出したら全力で全員自分の力を出し切って走っていました。
勝負は僅差で、アンカーにバトンが渡りました。逃げる赤組、必死で追いかける白組。紅組は最後まで逃げ切って優勝しました。ほっとしたように笑顔になった赤組アンカー。
あと一歩で追いつけなかった白組アンカー。真剣勝負に負けた悔しさに顔をゆがめて、バトンを地面に投げつけました。この結果で組の勝敗も決まったように思ったでしょう。
「教室はまちがうところだ」という絵本を思い出しました。失敗したり間違えたり、怒ったり悔しかったりがっかりしたり悲しかったり拗ねたり、勝ったり負けたり、いろんなことを経験して、いろんな気持ちになって、子供たちは成長しているのだと思います。無駄な経験はないでしょう。学校でどんどん間違えて、その経験を生かして豊かな人生を歩んでほしいと思います。真剣に頑張った結果だからこそ素直に感情を出す子供たちの様子をみて、どんな時でも子供たちを受け止める努力をする大人でありたいと思いました。
6年生、頑張って走りきりました。運動会の最後を飾るのにふさわしいレースでした。
ドキドキする結果発表。結果はなんと834点対831点! 一の位の数字が見えるまで結果がわからない大接戦で、3点差で白組の勝利でした。
わー!っと大喜びする白組さん。「団長、笑ってる!」という声も聞こえました。その前には泣いていたとかなんとか…。
最近まれにみる満面の笑顔の白組団長。精一杯やり切ったことでしょう。
堂々と団長の言葉を言う赤組団長も、清々しく笑っていました。 がっかりしても頑張ってやり切ったからかもしれません。後ろの下級生に何度も「大きい声出して応援しよう!」と声をかけて精一杯応援していた様子はとても立派でした。
どちらの組の応援団も、みんなを引っ張って一番大きい声で応援する応援団長、団長を両脇で支えてくれたしっかりした6年生女子をはじめ、真新しい重い旗を頑張って降り続けたり、大きな太鼓をドンドン打ったり、横で一生懸命声をあげて手を振り続けた団員のみんな、頑張りが伝わってくる立派な応援でした。
6年生の競技の際には5年生以下で遜色ない応援をしていた下級生、来年の応援団を思わせる頼もしさでした。
文化部役員のお母さん方は、暑い中運動場に入り、携帯電話で近くまで寄ったり、大きなカメラを担いで担当以外の時も写真を撮ってくださったり、本当に頑張ってくださいました。おかげでたくさんの写真がとれ、皆さんにも子供たちの頑張る瞬間を見てもらうことができたのではないでしょうか。
先生方、父兄の方々、下級生のみんな、関わってくださった皆さんのおかげで、6年生は最後の運動会を下級生とともにやり切ることができました。6年生そろっての写真撮影での全員の笑顔が幸せな一日を象徴していました。
すべてを近くで見ることができ、親としても最後の運動会は思い出に残る日となりました。
これからも楽しく頑張る牧小の運動会が続いていくことを願っています。
