80mハードルは、最終的にはあげ羽さんとゆうきさんが選手として出場しました。
もう一人、ハードルの練習をしてきたのが、るかさんです。
3人はずっとライバルとしてがんばってきました。
選手名簿提出日、記録会をやって2人の名前を出しました。
るかさんとゆうきさんでした。あげはさんはハードルを跳ぶことができませんでした。
あげはさんは、くやし涙を流しました。
でも、それですべてが決まりではありません。大会直前までの練習で記録がいい2人が出るということを確認しました。
その後も、3人はお互いをライバルとしながらも、励まし合って練習をしてきました。
るかさんが自己新記録を出すと、あげはさんとゆうきさんも一緒に喜んでいました。
あげはさんが新記録を出したときには、るかさんとゆうきさんが喜んでくれました。
普段はあまり大声を出さない3人ですが、喜びあう時には、運動場いっぱいに響く声でした。
7月26日、選手をいよいよ決める最終日。3人はがんばりました。
がんばりましたが、るかさんがハードルを跳べなくなっていました。
結果、陸上大会には、あげはさんと、ゆうきさんが出場しました。
るかさんは、見たこともないくらい泣きました。
でも、泣き止んだときには、「2人を応援する。」と言いました。すっきりした笑顔でした。
あげはさんは、「るかさんのためにも、がんばって走る。」と心に決めました。
そして、大会では、入賞はしませんでしたが、精一杯走りきることができました。

記録は17.1秒。総合順位27位。がんばりました。