2012/12/12 | 長縄チャレンジスタート |  | by:牧之原小教務 |
---|
1月の長なわ大会に向けて、全校のみんなが練習をスタートさせました。長なわ大会は、クラスがまた一つになるチャンスです。がんばります。昨年6年生(現中学1年)が新記録を出し、感動しました。5年生(現6年生)は、たった1回足りなくて、涙を飲みました。今年は2年生が早々に練習をスタートさせていて、新記録を狙っています。今年もどこかの学年で、新記録が出たらいいのになぁと思います。
以前4年生の担任をしていた時、校内で長なわ大会があり、クラスのみんなと3分で300回跳ぶことに挑戦しました。11月から子どもたちはやる気まんまんで、朝も業間も昼休みも帰りも、自分たちで考え進んで練習をしていました。男子は大好きなサッカーよりも長なわを選び、私もそんな子どもたちの挑戦にずっとつきあってきました。どうすれば3分で300回というスピードで跳ぶことができるか子どもたちとずいぶん研究もしました。子どもたちの練習につきあいながら、私は無理だと思いました。それは、3年生までまったく跳べなくて、ずっと応援だけの参加だった子が4年生からはみんなと跳ぶことになったからです。決めたのはクラスの子どもたち。子どもたちは今年はその子も応援じゃなくて、一緒に跳びたいと話し合いで決めたのです。
その子はどうしても早いリズムでなわの中に跳びこむことができず、なわには入れたとしても引っかかり、1人入るだけで、200回も跳べなくなってしまいます。その子が入らなければ、3分間で250回はできるようになっていました。ですからわたしも子どもたちのためにと思って、その年もその子は応援で参加するようにしたらどうかと提案しました。
子どもたちは泣きました。私はびっくりしました。「一緒に跳びたい。」と、どの子も言いました。「本番までにAちゃんも跳べるように私たちが教えるから。」と泣きじゃくって言う子もいました。わたしはみんなに謝りました。「みんなでがんばると決めたのに、一番先にあきらめようとしていたのは先生です。ごめんね。」その日から、Aちゃんを跳ばせるようにする練習が始まりました。
長なわ大会の日子どもたちは見事333回という記録を出しました。Aちゃんもしっかりとその中にいました。わたしは、どうがんばってもAちゃんがはいってしまったら無理と考えてしまっていた自分を深く反省しました。そして、やり遂げたAちゃんと、支えた子どもたちに感動しました。子どもたちから、あきらめなければ夢は叶うんだということを教えてもらいました。
でも、思うんです。Aちゃんが入って、たとえ300回という記録が達成できなかったとしても、きっとみんなで喜んでいたんだろうなぁって。「一緒に跳びたい」ってみんなで泣いたあの時に、長なわ大会のめあては達成できていたからです。
新記録を出したいという数字のめあてもありますが、わたしたち牧小でも、一番は、クラスの子どもたちが団結して、心を1つにすることです。今年はどんなドラマが待っているのか。
長なわチャレンジスタートの日、4年生の子どもたちと、3年生の子どもたちがさっそく昼休みに練習しに来ました。その姿を1年生が見に来て、、3・4年生の上手さにびっくりしていました。もめることもあります。うまくいかなくてあきらめそうにもなります。引っかかってばかりで、みんなから責められて泣く子もいるかも。そんな時、子どもたちがどんなことを考え、みんなでどんな成長を見せてくれるのか、わたしは一人わくわくしてきました。