2012/11/28 | 今年の観音山物語 思いやりの1班 |  | by:牧之原小教務 |
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ナイトウォークラリーで、1班の姿に感動しました。
1班は、あゆかさん、はるなさん、いおりさん、たかふみさん、みゆうさん、ゆういちさんの6人です。方向音痴の子が多い班らしく、昼間の冒険ラリーはかなり苦労したようです。ナイトウォークラリーでは、いおりさんが先頭を務め、スタートしました。ポイントを次々に見つけ、順調に進んでいましたが、いおりさんが転んでしまいました。ちょうど木の枝におなかをぶつけてしまい、痛くて動けなくなってしまったのです。班のみんなは、いおりさんを心配します。
そのハプニングをきいて、大塚先生がすぐに駆けつけました。トランシーバーで本部と連絡を取り合い、わたしがその場所まで行きました。いおりさんは座っていました。まわりには、いおりさんのことを心配する5人の姿が。いおりさんは立ち上がりました。班のみんなに迷惑をかけたくないと、自分の足でゴールをめざすと言いました。すると、そこから1班の子どもたちがみんなでいおりさんを助けるのです。
ゆういちさんとたかふみさんは、交代交代で体を支えてくれました。あゆかさんは先頭を交代して、ゆっくりのペースで進んでくれました。みゆうさんとはるなさんは、足下を懐中電灯で照らしながら、「ここすべるよ。」「岩があるよ。」と教えてくれました。さらにどの子も、ゴールするまで「がんばって。」「だいじょうぶ。」と、いおりさんに声をかけ続けてくれました。みんなで団結して、いおりさんを守って、ついにゴールできた時にはみんなで「ばんざーい。」をしていました。先生の助けをかりることなく、見事6人の力で、森の中を歩ききることができました。こわい気持ちに勝つことができました。
いおりさんはその後、みんなに「ありがとう。」を伝えていました。さらにみんながお風呂に行ったあと、「本当にうれしかった。みんなやさしかった。今まであまり気づかなかったかもしれない。」とわたしに言いました。
1班は、すばらしい班です。お互いを思いやる言葉がたくさんの班でした。