2012/10/05 | おねしょをしてました |  | by:牧之原小教務 |
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6年生になってもおねしょをしていました。1週間に1日は間違いなく。今はこうして、平気に言えるけど、当時は悩んだ悩んだ。宿泊訓練、おねしょが心配で、みんなには内緒でおむつをはきました。朝起きて確かめたら、見事にしていて、トイレの中でこっそり汚れ物をビニールの中に隠しました。おねしょという失敗は、当時のわたしを苦しめました。
おばあちゃんが旅行で買ってきた「おねしょが止まるお守り」も効果はありません。「占い・おまじない大百科」というあやしい子ども向けの本も読みました。「おねしょが治るおまじない。」を見つけてその通りにやってみてだめだった記憶があります。
悩んで悩んで、病院に行きました。病院の先生から、おねしょについて、詳しく教えてもらいました。(当時言われたことのうる覚えですが、このようなことを言われました)
まず、「おしっこがたまったなぁ。」と感じるのは1才。おしっこを我慢するということはまだできないので、たまったおしっこはだれもがもらしているとのこと。我慢ができるようになるのは2才。2才になるとぼうこうの筋肉が発達して、おしっこは我慢できます。おしっこがたまって、「さぁ、自分でおしっこするぞ。」と思えるのは3才。4才になると、おしっこを途中で止めたりする芸を覚え、そのあたりが、おねしょとのお別れの時。中には、5才になっても、6才になっても、止まらない人もいます。7才になっても、8才になっても、おねしょとの縁が切れない人がいます。そうなってくると子どもも親も心配を始めます。「うちの子何かの病気じゃないかしら。」「ぼくは、いつになったらおねしょが止まるんだろう。」
でも、病院の先生は、おねしょになやむわたしに対して、「おめでとう。」なんて言うんです。人が真剣に悩んでいるというのに、なんてひどい先生だと子ども心に思いました。そのあと、病院の先生はこう言い出した。(これもうる覚えです。)
「おめでとう。君は11才だよね。おねしょをいつまでもしている人っていうのは、天才になるんだよ。よかったねぇ。かの有名なエジソンだって、アインシュタインだって、12才ぐらいまでおねしょをしたらしいよ。いつまでもおねしょをしている人は、伝記の本にもなるくらい、有名になっている。君もその仲間だ。おめでとう。」
その病院の先生と出会って良かったです。毎日毎日、おねしょという失敗をして、その失敗を気にしすぎる、それが良くなかったみたいです。おねしょぐらいなんてことないやと考えられたことで、おねしょとおさらばできたのです。
牧小の子どもたちはどうでしょう。失敗を恐れない、失敗にくよくよしない子どもたちでしょうか。みんなの前での失敗がいやで、発表ができない子どもはたくさんいます。「間違えてもいいから。」と声をかけても、まだまだ小さな勇気が持てない子がいます。授業の姿を見ていると、もっともっと失敗してもいいと思います。
失敗を恐れないで何でもできる子にするために、進んでできる子にするために、わたしたちは何をしたらいいでしょうか。何ができるでしょうか。それは、おねしょを止めた病院の先生の一言がヒントになります。
「安心させること、自信をもたせること、気楽にしてあげること。♪それが~一番大事♬」