2021/07/05 | 次、何に挑戦しよっかな。 | | by:校長 |
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3年生の女子のお話です。
友達が一輪車をすいすい乗っているのを見て、自分も乗れるようになりたいと思いました。
すいすい乗っている友達も、最初から上手だったわけでなく、1ミリも進めなかった状態から、練習を重ねて、だんだん上手になって、そして最後はすいすい乗れるようになった人です。
その子が乗れるようになるまでの道のりを、ずっと見ていたんです。そして、「もしかしたら、自分もがんばってみたら、乗れるようになるかも。」と思ったんです。
その日から、練習が始まりました。
最初のころの口癖は「無理、無理。」でした。
無理と言い続けながらも、練習はやめませんでした。
何度も転びました。転んで転んで、ちょっと前に進めるようになると、「無理」という言葉が消えました。そのころの口癖は、「見て、見て。」でした。
そしてついに、目標としていた場所まで、一輪車で転ばずに行けるようになりました。
回りの3年生が、喜んでくれました。
やり遂げた顔は、うれしそうな顔ではなく、うれしさを隠した、照れた顔でした。そしてこんなことを言いました。
「次、何に挑戦しよっかな。」