昔々、妻とまだ結婚していなかった頃、二人で富士五湖にドライブに行きました。いわゆる、デート♥ってやつです。富士五湖というだけであてもなく車を走らせ、迷子になったりもしながら、すっかり夜になってしまいました。見覚えのある湖のほとりまでようやくたどり着き、そこで車を休ませ、缶コーヒーを飲んでいました。その時、すーっと、流れ星が見えました。流れ星を見たのは人生で初めてでした。
「流れ星が消える前に,願い事を三回言えたら,願いが叶うってよく言うけど、そんなの無理だよなぁ。だって、いつ流れ星にあえるか分からないし、だいたい流れ星なんて一瞬だろ。」
そんなようなことを妻に言ったんです。すると、妻がこんな感じで答えました。
「どんな願い事をお願いしようかって考えてるうちに、流れ星は消えちゃうじゃない。だから、夢ってのは、流れ星が出た瞬間にパッと反射的に口にできるぐらい思っていることが大事ってことじゃないの。」
その時はまだおつきあいしている彼女だった妻ですが、この時の妻の言った言葉が素敵だなぁと思いました。
今は、もしも今日の帰りに突然流れ星が流れても、すぐにはっきりと口にできるほどのしっかりとした夢があります。
「みんなで笑って、卒業できますように。」
今だったら、その言葉をぱっと言えそうです。
「学び合いが上手にできますように。」
これも、いつも思っていることです。
このごろは、こんなことも思ってました。
「愛音さんのなわとびダッシュが上手になりますように。」
最近できた新しいのは、
「ドッジボールラリーで6年生優勝した~い。」
これは、みんなの夢にもなりつつあるかもね。
みなさんは、どんな夢、どんな願いを持っていますか。何もないなんていうのは、ちょっと寂しいかな。夢や願いがある毎日は、楽しいものですよ。今、運動会が終わって、一つの夢や目標・願いが終わった時ですので、今こそ新しい何かを心の中に持ちたいですね。発表が苦手な子は発表でいい。みんなとがんばると決めたドッジボールラリーでもいいよ。なんでもいいから、もしも、今日の夜、流れ星を見つけたら、消える前に言えちゃうぐらいの何かを持とうね。