2012/10/18 | 音楽授業に挑戦して |  | by:牧之原小教務 |
---|
昨年度、教員人生で初めて音楽授業に挑戦したことは、ずっと忘れないと思います。3年生の担任が産休・育休に入り、代わりに9月から音楽を担当しました。みんなの前では余裕の顔をしていましたが、本心は「どうしよう・・・。」と不安だらけでした。こんな気持ちになったのは、何年ぶりのことか。久しぶりに必死になりました。久しぶりに努力をしてみました。
おもいとは違う動きを勝手にする指と闘いながらようやく弾けるようになったのが「一人の手」です。この曲は永遠に忘れないと思います。弾けるようになるための練習は朝の音楽室。毎日毎日30分練習して、1か月かかりました。
リコーダーにも挑戦しました。リコーダーの練習は放課後。薄暗い音楽室でピーピー吹き続けました。ピアノもリコーダーも必死でした。
私が必死になっていたことは、3年生の子どもたちにも伝わっていたようです。余裕のないアップアップの伴奏でも、子どもたちは大きな声で歌ってくれました。気持ちよく歌うって感じではなく、一生懸命歌うことでわたしを助けたいという気持ちが伝わってきました。リコーダーも想像していた以上に夢中になってくれて、3年生の子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいです。
弾けることで満足をしていましたが、ただ弾けるだけではだめだということに気づいてきました。子どもたちの歌声を聴きながら弾くことが難しいということも分かってきました。でも、少しずつ余裕が出てきて、子どもたちと歌を楽しめた瞬間もありました。その一体感が気持ちよく感じました。
久しぶりのどきどき、久しぶりの努力、久しぶりの達成感、久しぶりの充実感、去年音楽に挑戦して本当によかったです。子どもたちの優しさにも助けられながら、わたしなりに「やりぬく」ことができて、「やりぬけた」ことはわたしの自信になって、今年は自ら1年生の音楽授業に立候補しました。
やりぬこうのステージ、子どもたちにはこのやりぬいた感を味わわせたいのです。わたしは、音楽をやりぬいた時、「自分もなかなかやるじゃん。」と思えました。
子どもたち一人ひとりが、「自分もなかなかやるじやん。」とおもえるように、わたしたちもがんばります。
ところで・・・、音楽授業挑戦2年目、1年生との音楽も楽しくて楽しくて・・・。そのお話はまたいつか。