2015/02/16 | 一生懸命はかっこいい | | by:教頭 |
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中学生の時、わたしは生活委員会の委員長をしていました。
どんな仕事なのかを簡単に言うと、生活を正していくのが仕事です。
中学生時代は、だめだと思うことをしてしまう人がいます。
学校の約束を無視した服装をしたくなる人もいます。
漫画や雑誌を持ってきて、休み時間に読んでいる人もいます。
わたしにも、そんな心はあったと思います。
生活委員会は、そんな人たちに注意をしていく委員会でした。
嫌な役です。
ルールを守ることができない友だちを注意していくなんて。
ですから、生活委員会は毎年なり手がなく、人気の委員会ランキングはいつもビリ。
特に、生活委員会の委員長なんてなってしまったら、みんなからは「まじめ君」とか、「先生の味方」とか、もっとひどいのは「裏切り者」なんて言われることもあります。
とても嫌でしたが、当時の怖い先生の説得により、(俗に言う無理矢理で)生活委員長になりました。
嫌々なったので、気持ちは入らず、まったくやる気がないどうしようもない生活委員長でした。
委員会の時間、同じ生活委員会のメンバーで話し合いをするときも、「どうでもいいよ。」って感じの司会ぶり。
そんなのが委員長をやっていたら、当然みんな不真面目になります。委員会の話し合いは、形だけ。無駄話をして時間をつぶすだけです。
生活委員会の仕事を一生懸命やるなんてバカみたい。
そんな気持ち。
副委員長の友だちがそんななさけない委員長に頭にきたのか、突然怒り出しました。
「お前は委員長だろ。委員長だったら、ちゃんとやれよ。」
突然言われてびっくりしました。でも、言われっぱなしはしゃくだなと思い、言い返しました。
「一生懸命やったって何もかわらんよ。」
副委員長はヒートアップ。
「やってみないと、わからんら。委員長のくせに、ちったー働け。」
そんな口げんかのやりとりの中で、副委員長の友だちにこんなことを言ってしまいました。
「一生懸命やるなんて、かっこ悪いよ。」
中学生時代、なんでそんなこと、思っていたんだろうなぁ。
そんなことを考えてしまう年頃だったのかなぁ。
「一生懸命やるなんて、かっこ悪い。」
当時はそんなことを本気で考えてしまってたんだなぁ。
6年生は、これから、中学生になる。
一生懸命の姿を、たくさん見せてくれるすばらしい6年生でした。
どうかわたしみたいに、
「一生懸命やるなんてかっこ悪い。」と考えてしまうような中学生にならないでね。
そんな気持ちになってしまうときがあったら、
一生懸命がんばってつかむことができた協力平の感動を思い出してね。