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2021/03/11

3月11日のお話を子供たちにしました

| by:校長
2011年3月11日、今からちょうど10年前です。
東日本大震災という、大きな地震がありました。時刻は2時46分です。
岩手県の釜石小学校は、その日、午後1時に下校していたので、子供たちは近くの公園で遊んでいたり、友達と海で釣りをしていたり、家でゲームをしていました。その時に、地震となりました。
家が大きく揺れました。テレビや冷蔵庫も倒れました。
ゆれがおさまってから、子供たちは考えました。
どうしたらいいだろう。お家の人達はまだ仕事から帰っていません。子供だけでどうするかを考えなくてはいけませんでした。
もしかしたら、津波が来るかもしれない。そう考えた子は、いそいで山の上に逃げました。またある子は、まずは大人がいる避難所に逃げようと、家を飛び出していきました。またある子は、近所の大人のところに行き、一緒に避難しました。
そのあと、津波がきました。
釜石小学校の子供たちは、全部で184人。
1人も命を落とすことなく、無事でした。
どうして、大きな津波が来ても、だれも命を落とさなかったか、
それは、自分の命は自分で守るという、学校での教えが、みんなの心にあったからです。
みなさんの心の中には、「自分の命は自分で守る」という気持ちがあるでしょうか。
みんなのすんでいる牧之原台地に津波がくる心配はありません。安心してください。
ですが、地震がおこることはあります。
学校で勉強をしているときかもしれないし、家に帰る途中かもしれません。
いつ地震が来るかは分かりません。
どこにいようとも、まずは自分で自分の命を守ろうとする行動がとれる人にしたいと思っています。
学校で避難訓練をすることがあります。まずは机の下に隠れます。ゆれがおさまったら、運動場に避難します。その訓練も、大事です。みんなの心の中で、「命を守る」という気持ちがたまるからです。
登下校の時、ヘルメットを必ずかぶります。自転車に乗る時もです。これらは、地震だけでなく、交通事故にもあわないようにするために、大事なことです。ヘルメットをしっかりかぶるたびに、命を守るという気持ちがたまっていくのです。
東日本大震災では、津波により、多くの人が亡くなりました。10年前の3月11日2時46分。
今日はその時間にサイレンがなります。みなさんがどこにいるかは分かりませんが、そのサイレンが鳴ったら、立ち止まり、富士山の方角を向いて、目をつぶり、サイレンが鳴り終わるまで、自分の命は自分で守れる人になろうと、心の中で繰り返し、何度もつぶやいてください。

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