さぁて、一年生のみんな。
みんなの体の中には、宝箱があるんだよ。あっ、ちなみにこの宝箱は、校長先生の宝箱。校長先生が、小学生の時にできるようになった宝物が入ってるんだ。
学校はね、いろんなお勉強をするよ。計算とか、ひらがなとか、漢字とか、跳び箱とか、本読みとか、泳ぎ方とか。絵をかくこと、歌を歌うこと、いろんな宝物が見つかるんだよ。正しいことをする勇気の心、困っている子がいたら、「助けてあげたいな。」と思える優しい心、そんな勇気と優しさの宝物も中に入れるんだよ。
一年生のみなさん、小学校で、たくさんお勉強して、たくさんの宝物を見つけてね。
校長先生は、小学生の時、宝箱にはいるものが、なかなか見つけられなかった。体が小さくて、運動も苦手で、お勉強はそこそこで、自分に自信がなくて、自分にはいいところがあるのかなと思っていたんだ。
でも、5年生の時に、音楽を教えてくれた先生が、気づかせてくれたんだ。それが、これ、リコーダー。5年生の時、学校の鼓笛隊に入って、リコーダーが大好きになって、このリコーダーが、校長先生の宝物になったんだ。
1年生の皆さん、すぐに宝物は見つからないよ。でも、あわてなくていいからね。先生達は、必ずみんながもっている宝物を見つけて、宝箱に入れてあげるから、だから、うまくいかないことがあっても気にするな。毎日学校に、わくわくしながらおいでよ。
本当に、本当に、みんなのことを、待ってたよ。
入学おめでとう。