昨年、牧小に来て、あるグラフを目にしておどろきました。それは、牧之原市のすべての小中学校の給食残食棒グラフです。牧小は同じ規模の学校と比べて、圧倒的に残食が多かったのです。
担任の先生が出張でいない時、かわりに給食指導をすることもありますが、子どもたちが食に対してもっと関心をもって欲しいなぁと思っていました。野菜は食べない子、人気のないグレープフルーツをみんなからもらって一人で15個食べる子、きらいなおかずはお皿の上にのせたままそのまま食器かごに返してしまう子。いろんな姿が気になりました。昔のように、昼休みになっても、無理に食べさせるような指導をすることはありませんが、目の前に出された食事をもっと大切にしてほしい。大切に思えるような指導は必要だと思ってきました。
今年に入ってからも、牧小の残食棒グラフは高いままでした。太向先生が、全学年とかかわり、丁寧な「食に関する指導」をしてくださっているのに、申し訳ない気持ちになります。牧小の大きな課題の1つです。
そんな時、養護教諭の大石先生が、学校保健委員会で、考える機会をつくってくれました。「なんてタイムリーなテーマだろう。」と思いました。今子どもたちが自分の健康について考えるのに、給食は最高のテーマです。
それがきっかけとなり、給食が変わった学年があります。2年生は、もともと配膳が上手でしたが、最近はたったの10分でしたくをしてしまうようになりました。したくが早くなれば、食べる時間も充分取れます。残食は当然へっていきます。苦手の野菜にも、挑戦できる時間がとれます。
大石先生の提案に、あとはみんながどれだけ協力できるか。子どもたちがもっともっと食に関心がもてるようにするために、職員が1つになって、給食指導に取り組みます。さらに言うなら、御家庭の皆様にも協力をしていただきたいです。家での食事も大切です。
楽しく、おいしく、もりもりと、ぺろりと・・・。牧小の給食が、変わります。