来週はいよいよ運動会です。運動大好きのわたしとしては、燃えないわけがありません。体も心もめらめら燃えています。めらめらめらめらファイヤー。ハバネロ食べたら口からファイヤーって感じです。
楽しみなのはなんといっても、「協力平~絆~」です。協力平の演技もついに3年目。1年目は漁師の踊りをしました。昨年は波の踊りも加わりました。そして今年はいよいよ友情ソーランも加わり、ようやく完成形になります。わたしがこの牧小でやりたかったことのファイナル。先輩たちががんばってつくってきた、協力平の伝統は、今年の子どもたちによってついに完成されるというわけです。
友情ソーランも、ようやく気持ちが入り、声が出るようになってきました。これまで、さがら夏夢舞台、菊川の納涼祭で見せた友情ソーランもよくがんばりましたが、やはり今回の友情ソーランはひと味違っています。この運動会を目標にしてきたわけですから、運動会の友情ソーランには、保護者の皆さんも驚くはずです。6年生の4月から9月までの成長を感じていただけると思います。牧小の歴史になかったような表現を見せます。
ここまでくるのに、子どもたちのいろんな物語(ドラマ)があります。どうしても声が出ない子が、だんだん声が出せるようになるまでの物語。困っている友だちのために、鬼になって教えた友情の物語。どうしても覚えられなくて、あきらめそうになったところを、周りの友だちが助けてあげた優しさの物語。おもいっきり動けない子が、友達の姿に感動して自分もやろうと決意をする物語。前で踊りたいという気持ちが本気になって、毎日毎日踊り続ける努力の物語。ついに踊りを覚えて、テストに合格して、泣いてしまった物語。子どもたちはすてきでした。大変なことにもあきらめず、やる気を最後まで持続できるようになりました。ですから、我が子の姿だけでなく、隅から隅まで、一人一人の姿をよく見てください。ここまでになった物語を想像しながら、見てください。
この子たちの担任になって、半年。子どもたちのことも分かってきて、一人一人に対して「こうなってほしい。」という願いが今はしっかりあります。「○○さんはこうなってほしい。」「○○君はこうなってほしい。」「クラスがこうなってほしい。」いろんな願いがたくさんあります。そんな願いの中のいくつかは、この運動会の練習の中で叶えることができました。その一つが「声」なんです。
たくさんの願いの中に、「声が大きく出るといいなぁ。」というのがありました。いざっという時になかなか声が出せないのが牧小の子、牧小の6年生です。例えば、発表の時。当番で朝の会の司会をやる時。あいさつの時。職員室に「失礼します。」と入る時。いろいろな場面で声が出ない子が多いのが牧小の子の課題であり、そんな場面でしっかり声が出せることが、わたしの願いの一つです。6年生がまずは、みんなのお手本となって、声が出る6年生にしたいのです。
しかし、今、6年生の声が大きくなっているんです。違いは明らかです。発表の声が、放送の声が、集会でみんなの前で話す声が、あいさつの声が、当番の声が、いろんな声が、大きくなっているんです。
何が子どもたちを変えたか、それは友情ソーランの練習だと思います。ソーランの練習をがんばりながら、精一杯の声が出せるようになりました。今まで本気で出したことがない子が、出せるようになりました。
ですから、運動会では、6年生の声が楽しみなんです。開会式、閉会式で進行をする運営委員会の声。放送委員会の声。応援団の声。応援団に協力する声。
100M走で名前をよばれたときの返事。運動会の歌。そしてそして、友情ソーランの声。大きな声は、たくましくなった6年生の証です。
保護者の皆様も、運動会では、運動に親しむ姿だけでなく、6年生の声に注目してください。そして、「子どもたちの声」にしびれてください。