このごろの6年生は、実に頼もしく、わたしがいなくてもばっちり。子ども同士で考えて、いろんなことができるようになっているし、安心してなんでもまかせることができます。
わくわくコンサートも、わたしは出張で学校にいませんでした。会の進行は、図書委員会が「やってみたい。」と手を挙げてくれたので、全て任せました。ゆうたさん、るかさん、びぶさん、はるのぶさんです。後から聞いたのですが、進行も大変上手にできたようです。4年生に対するはげましの言葉は、るかさんが自らやりたいと手を挙げました。何を決めるにもそうですが、6年生はいつも「やってみる。」と誰かが手を挙げるようになっています。誰もやりたい人がいなくて、最後は先生が指名するなんてことが一度もありません。今回はるかさんが、自らやると決意し、見事やり遂げてくれました。言う内容も、わたしが手助けしようとしたら、「先生、いいです。美舞さんに協力してもらいながら、二人で考えます。」ですって。頼もしい。ですから、わたしはるかさんが何を言ったのか、未だに分かっていません。みなさん、るかさんの言葉、どうでしたか。
リズムなわとびの発表をしたあげ羽さん、りんさん、はるかさん、ゆめなさん、あのんさんにも、わたしは何もしてあげられませんでした。いそがしいわたしがアドバイスしてあげられる時間がなかなかなくて、自分たちで何度も何度も練習してがんばってきました。5人がどれほどの腕前になっていたのかもさっぱり分かりません。本番では、うまくできたのでしょうか。リズムなわとびも、わたしがいなくてもいろんな工夫を自分たちでできるし、練習だって自分たちでできる。すごいなぁと思います。
6年合唱「花は咲く」は、選曲もすべて子どもたちで行いました。練習も、わたしはまったくノータッチ。ゆうだいさん、こうへいさん、るかさんの3人の音楽係が、9月に入ってすぐのころにいろんな合唱曲を聴いて、その中からみんなにこれはどうかと提案してくれた曲です。伴奏も、るかさんが引き受けてくれてねこつこつ練習してくれました。長い曲なので、それを短縮する伴奏も、自分で工夫していました。運動会もあり、充分な練習もできなかったので、本番までに覚えられた子どもたちが披露する形になりましたが、みんな一生懸命取り組んで、子どもたちだけの力で発表ができました。これもわたしはほぼノータッチ。コンサートでどうだったのでしょうか。
6年生のそうじも、すばらしいです。夏休み前は、わたしがぐるぐるまわって、掃除の仕方を指導していましたが、今はもう、必要ありません。こっそり見に行っても、みんなだまって一生懸命やっています。高学年になっていくと、だんだん掃除は手抜きになっていきますが、まったくそんなことありません。証拠は雑巾の黒さ。9月から使い始めた雑巾が、もう真っ黒です。廊下では、かの子さんが、汗をかいて雑巾の水拭きをしていました。そんな姿を他の学年が見れば、かの子さんをマネするようになり、それが牧小のあたりまえになっていくんだと思います。先生が見ていなくても、しっかりそうじができる6年生です。
社会科で江戸時代の文化についての調べ学習をすると、子どもたちは自分で図書室に行って本を読んだり、インターネットで調べたり、DVD資料を見たり、アイパットで調べたり、資料集を隅々まで読んだり、上手に調べることができます。「困っている子はおいでね。アドバイスするよ。」って言っても、誰一人来やしません。
10月4日も、一日音楽発表会の運営で学校を留守にしましたが、何事もなく、平和にみんなですごしたようです。夕方剣道の練習に来たあのんさんに「今日はどうだった。何もトラブルはなかった。」と聞いても、「べつに~。楽しかったよ~。」ですって。子どもたちだけでも、みんなで充分楽しい一日を過ごせるようになったんだなぁ。
ちょっとしたトラブルがあっても、輪になって子どもたちで考えて、最後はみんなでにっこり笑って冗談を言いあいながら帰って行きます。
ドッジボールラリーに挑戦することを決めると、つばささんやゆういちさん、ゆうだいさんやこうりゅうさんが声をかけて自主練習をしています。ボール運動が超できない子が多いのですが、どんどん上達しています。「こう投げるといいよ。」「キャッチするときはこんな感じ。」そんなアドバイスも、すべて子どもたちどうし。
なんだか・・・、いつの間にか・・・、6年生がすごく大きくなったような・・・。
もしかして・・・。先生、いらなくなっちゃったかな・・・。先生にいつまでも頼っていないで、自分たちでがんばろうって気持ちになって来たかな・・・。
このところ、出番が徐々に減ってきて、うれしさ80%、さみしさ20%・・・。
ああ、ちょっとさみしい秋ですね。