| 2020/08/27 | ジェットコースター坂にて | | by:校長 |
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ジェットコースター坂の向こうに、小豆ほどの大きさに見える子供たち。
子供たち側も、こっちにいるわたしなんか、豆粒ほどにしか見えてないと思うんだけど、でもその豆粒のようなわたしに向かって、
「おはようございまーす。」
と毎日毎日あいさつをしてくれる男の子たちがいる。
わたしも、持っている蛍光緑の横断旗を大きくふりながら、
「おはよーーーー。」
って、腹の底から声を出してあいさつをする。だって、そこまでしないと、向こうの小豆には届かないから。
きっと近所迷惑だと思う。
まだ寝ている人達は、「うっせーなー。」って思っている。
そんなのおかまいなし。
さっきの小豆ぐらいだったのが大豆ぐらいになっている子供たちが、
「おはよーございまーす。」
って何度も何度もあいさつをしてくれる。
だからこっちも負けずに声を張り上げる。
すぐ目の前を通る車のドライバーさんは、「うっせーなー。」ってきっと思っている。
そんなのおかまいなし。
空豆くらいになった子供たちが、
「こうちょーせんせーい。おはよーーーー。」
って言ってくれる。声がどんどんちかづいてくる。
だからこっちも声が枯れるくらいの声であいさつを返す。
なんとなく感じている。
わたしは、ジェットコースター坂でのこのやりとりをすることで、わたしの中にあるスイッチが入るってことを。