学校のすぐ前に、バス停があります。六本松の子供たちが毎朝そのバス停で下りてきます。
登校班の班長は6年生の女の子です。とてもしっかりしてるんです。1年生が安全にバスから降りるのを確認して、それから横断歩道の方に移動します。
横断歩道は歩行者専用のボタンがあります。そのボタンを押すと、信号が変わります。そのリーダーは、みんなが横断歩道まで来て、並んでも、ボタンを押しません。バスを目の前を通過するのを待って、それからボタンを押すのです。ちょっとしたことですが、その方がみんなを安全に登校させられるって思っているんです。
ボタンを押すと、周りをよく見て、みんなの歩みも気にしながら横断歩道を渡ります。立ってくださっている地域の方に、「おはようございます。」と必ず大きな声で挨拶します。
そして最後、渡り終えると、くるりと振り返り、止まっている車に対してこう言うのです。
「ありがとうございました。」
そんな姿を見て、5年生の男の子も真似をして、
「ありがとうございました。」
時には、1年生や2年生の子も、
「ありがとうございました。」
って言うんです。
毎朝の何気ない光景ですが、その何気ない光景の中にも、6年生のすごさが詰まってます。