| 2020/08/24 | 夏休み明けのつどい 校長先生のお話 | | by:校長 |
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夏休みは暑かったねぇ。校長先生はそんな暑い夏休みでも、毎日欠かさず、犬の散歩に行きました。校長先生の犬の名前はたんじろうと言います。
朝は6時、近くの小堤山公園をぐるっと回るのがいつものおきまりコースです。
その公園で、何回か男の子と出会いました。
その子はいつも、虫取り網と虫かごを持っていました。
その子を見ていたら、子供のころを思い出しました。校長先生も虫が好きで、夏休みはいつも虫取り網を持って野原や近くの神社、山の中をうろうろしていました。捕まえたかったのは、クワガタです。カブトムシは捕まえたことがありましたが、クワガタは一度も自分の力で捕まえたことがありませんでした。
朝の五時、早起きしてクヌギの木がある山に行ってました。お酒につけたバナナをお母さんのストッキングにつめてくぬぎの木にぶるさげておいて、その場所に行くんです。昼間も、夕方も行ってましたが、結局一度もクワガタと出会ったことはありませんでした。一匹のクワガタを捕まえるために、夏休みの多くの時間を使っていました。虫かごはいつも空っぽでしたが、それは子供の時の夏休みの思い出として今でも心に残っています。
公園で出会った男の子に声をかけてみました。
「何を捕まえようとしているの。」
その男の子も、先生と同じでした。
「クワガタかカブトムシ。」
と言ってました。
この公園では、クワガタやカブトムシをつかまえることは無理だろうなと思いましたが、そっとしておくことにしました。いつか、からっぽの虫かごに、夏の思い出がぎっしりつまっていることに気づく日がきっとくるからです。
みなさんは、この夏、どんな思い出ができたでしょうか。旅行に行けず、プールに行けず、家の中で過ごすことが多かった夏休みかもしれません。でも、そんな夏休みも、ずっと心に残るものです。この夏のかけがえのない思い出です。
この経験を忘れずに、さあ、今日から何をしたいですか。夢を叶えるための力を身につけるためにどんなことをがんばりますか。
まだ表には出ていない、まだ体の中で眠っている自分の魅力を発見するためにがんばりましょう。