「自分の描いた絵が動いたらおもしろいだろうな」子供の頃に、そんなことを考えたように記憶します。2020年度から、小学校にプログラミング教育が導入されました。そして、一人1台のタブレット端末が支給されて、夢が現実に近づいた!子供の頃の夢を回想しながら、子供たちとプログラミング体験をしました。
使ったアプリは「ビスケット」というプログラムです。(https://www.viscuit.com/ )
自由に描いた絵を、「メガネ」と呼ばれるツールに貼り付けるだけで絵が動き出す。簡単に言うと、そんなアプリです。
しかし、その貼り方を間違えると絵は全く動きませんし、また思い通りに動いてくれません。仕組みは簡単なのだけれど、組み合わせ方を考えなければ動かないのです。そこを考えるのが、「ビスケット」の面白さであり、子供たちの「食いつきどころ」です。
1,2,3年生に教えるにあたり、「ビスケット」のマニュアルを読み込み、YouTubeで紹介されていた「ビスケット」で作ったゲームをいくつかマスターして臨んだのですが、あっという間に子供たちは仕組みを理解して、プログラミングしていきました。
「校長先生、この絵を今より早く横に動かしたいんだけど・・・」
この程度の質問は簡単簡単♪
「校長先生、この魚にぶつかったら色が変わるようにしたいんだけど・・・」
おっ、ちょっと高度なことを聞いてきた。
「校長先生、飛んできた玉をジャンプでかわして、さらに攻撃するにはどうすればいいですか」
このあたりになると、かなり手強い。似たようなのがYouTubeにあったからそれを見てくれる?(^^;
子供たちの発想力や創造力には、恐れ入ります。
昼休みに、ある子がタブレット端末を持って校長室にやって来ました。
「校長先生、おもしろいの作ったよ。見て!」
ビスケットで作ったクレーンゲームでした。お母さんと一緒に作ったとか。きっと、親子で組み合わせを考えながら楽しく作ったのでしょう。リビングでの親子の姿が見えてきたようで、完成度の高さに驚くとともに、ちょっとほっこりでした。
今日は授業参観会でした。子供たちの成長ぶりを見ていただけましたでしょうか。今年度も残りわずか。来年度に向けて、夢を持って進級できるよう応援していきます。