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2020/02/04

節分が来るといつも思い出す

| by:校長

泣いた赤鬼
 わたしの子どもたちがお世話になった相良保育園は、毎年節分の時、役員のお父さんが鬼役になり豆まきを行っていました。わたしの娘が年長の時には、当時保護者会長を務めていたわたしが赤鬼役となりました。「とことんやってください。」という園長先生のお願いを素直に聞きすぎた私は、相良保育園の伝説となるほどの凶暴な鬼となりました。園庭で大暴れ、廊下で吠え、「悪い子はおらんかー。」と、途中で秋田のなまはげ色も混ざり、保育園は大混乱。歩けなかった幼児も怖さのあまり歩き出し、若い保育士さんは身の危険を感じて園児を置き去りにして逃げまわり、我が娘がいる年長クラスの子どもたちは全員大号泣でした。園長先生は、自分が言った言葉に責任を感じて、青ざめていました。
 そんな史上最強最悪の鬼に向かって、たくましく豆を投げてくる子がいました。つかまった友だちを守るんだと思いっきり投げつけてきました。投げる豆がなくなると、怖くて何もできない子の豆をひったくって、「鬼はー外-」と孤軍奮闘でした。その男の子の勇気に免じておおげさにやられてあげました。
「うわーっ。もうだめだー。」
とうめき声を上げてその場に倒れて、体をけいれんさせて、「カメラを止めるな」のゾンビのように、「太陽に吠えろ」のジーパン刑事のように。最後はぐったりとしました。自分でもほれぼれするようなカンヌ映画祭主演男優賞のような演技でした。子どもたちのパニックはおさまり、みんなは「ばんざーい。」と大喜びでした。残った豆を横たわったわたしに投げつけてきて、とどめを刺そうとする動きもありました。
 そんな中、火が付いたように泣いて保育士さんを困らせた子が我が娘でした。
「パパが死んじゃったー。」
と火がついたように泣いてしまいました。完璧な仮装をしていたのに、どうしてパパだと分かったのか、わたしは不思議でした。

 その日の夜、家で娘に聞くと、娘はこう言いました。「目がパパだった。」鬼のお面の奥に見えたちっちゃな目だけで自分のパパだと分かった我が娘。なんてすてきな子でしょう。娘の言葉に、わたしは泣いてしまいました。
 


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