2013/01/03 | 古き良き友人たちと |  | by:牧之原小教務 |
---|
1月2日、中学時代の友人たちと久しぶりに再会しました。友だちって、いいものです。お互いの近況報告をして、その後、中学の時はこんなことがあったなぁ、小学校の時はこうだったなぁと、昔話に花を咲かせました。その中に、昔のことをやたらと覚えている友達がいて、当時のことがよみがえってきました。なんだかあの頃にもどりたくなってしまいました。
わたしは、小学生の時、5年生になっても逆上がりができなかったことを思い出していました。体育の授業で一人ひとり逆上がりのテストがあり、みんなの前で逆上がりができなくて、くやしい思いをしました。他にもできない子は数名いましたが、みんなその後、練習をしました。しかしわたしはどうしても逆上がりがいやで、練習をしませんでした。誘われてもやりませんでした。
一人、また一人と、できないでいた友だちが逆上がりをマスターしていきました。焦りました。最後までできなかったのは、わたしと体がひょろひょろの男の子だけとなりました。そこからわたしも練習をしました。二人だけの練習でした。
血のにじむような努力はそれが初めてです。手のひらにまめができて、それがはでて、本当に血がにじんでいました。何度もやめようと思いましたが、友だちの応援もあったり、ひょろひょろの男の子のがんばる姿が隣にあったので、わたしもがまんして続けました。そして、柔らかかった手の皮下が固くなった頃、ようやく逆上がりができました。夏休みの直前のできごとでした。
ひょろひょろの男の子は、まだできませんでした。でも、夏休みに入ってしまったので、わたしが鉄棒を握ることはなくなりました。
水かけ当番で学校に行ったある日、「あの子は逆上がりできるようになったのかな。」と急に気になって、鉄棒のところに行きました。「もしかしたら、まだ練習しているかもしれない。」そんなことを思ったのです。あの子の姿はもちろんありませんでした。でも、あの子が夏休みになってもがんばり続けていたことが鉄棒を見て分かりました。鉄棒はどれもさびが出ていてざりざりになっていましたが、いつもあの子が練習していた鉄棒だけは、つるつるだったのです。夏休みに入っても、一人っきりで練習をしていたに違いありません。
そのことを思いだし、1月3日の学校の見回りでは、鉄棒をついついさわってしまいました。ひんやりとした鉄棒は、特にさびてはいませんでしたが、子どもたちが学校に来ることを待ち焦がれている感じがしました。ついでに逆上がりもしてみました。
古き良き友人と再会し、逆上がりの思い出がよみがえりました。その思い出は、わたしに努力することの大切さと、友だちのすばらしさを教えてくれたできごとです。そんな思い出を、牧小の子どもたちもたっぷり味わえるような2013年になるといいなぁと思いました。
みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。最近しつこいと言われますが、それでもこれだけは言います。
「牧小は進化します。進化する牧小をお願いします。」