2013/01/31 | 世界の中心でお茶を揉みながら夢を語る | | by:牧之原小教務 |
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3年生の子どもたちとお茶の手揉みをしながら、途中で将来の夢の話になりました。
しょうまさんが、「ぼくは昔、警察官になりたかった。でも今は、料理人になりたいと思っている。」
日本料理の料理長になりたいと、はっきり夢を語るのです。するととむさんが、
「ぼくも同じ。料理人になりたい。ぼくが料理人になりたい理由は、料理をつくりたいんじゃなくて、コックさんの長い帽子をかぶってみたいから。」
と、おもしろい夢を語りだしました。
さくらさんは、「保育士になりたい。」 と。それがずっと変わらない夢なんだそうです。「小さな子が好きだから。」と、理由もしっかりしています。そんな友だちの声が聞こえたのか、「ぼくはプロ野球選手になりたい。」という声も後ろの方から聞こえてきました。お茶を揉みながら、夢を伸び伸びと語る子どもたちにもなんだかいいなぁと思いました。
「あこがれる」って言葉は漢字で書くと、「憧れる」と書きます。「りっしんべん」と「わらべ」が組み合わさってできている漢字。りっしんべんとは「心」のこと、わらべとは「子ども」のこと。つまり、「憧れる」とは、「子どもの心」と書くんです。子ども時代は、いろんな夢をもてるのが特権です。子ども時代に夢をもって憧れる心からできた漢字です。
大人になると、「夢を自由に描いていたいな。」と思っても、なかなかそうはいかないものです。自分に実力や才能がないことが分かってしまったり、家族ができて親として守らなければならないものができたり。夢をもつ暇がないくらいいそがしく働いている大人もたくさんいます。子ども時代は、まだ自分にどんな可能性があるのか、どんな才能があるのかなんて分からない。だから、いろんなことにあこがれをもつ子ども時代を過ごしてほしいと思います。今はまだ、自由に夢をもっていいときなんです。
3年生のみんな、とてもすてきです。先生も、まだまだ夢を語ります。今日は揉んだお茶を家で飲みながら、夢を語ります。