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2019/09/09

手抜きをしないでがんばろう

| by:校長
 保護者の皆さん、奉仕作業、ありがとうございました。学校中がきれいになりました。

 お父さんの中に、わたしが先生になった最初の年に担任をした、私にとってはかわいいかわいい教え子がいました。まだ、3年生でした。時にはやんちゃもするけど、活発で、クラスのムードメーカーでした。なれっこくて、「先生、サッカーやろう。」「先生、ドッジボールやろう。」と、いつもボールを片手に持って休み時間は一緒に遊んでいました。新採だった私には、子供たちとたくさん遊べる若さという強みしかなくて、遊ぶことで学級を保っているような感じでした。先輩の先生も、それでいいんだよっておっしゃっていました。
 翌年、もう一年3年生の担任をした後、3年目に、5年生の担任になりました。再び、その子の担任になりました。3年目になると、私もずいぶん仕事に慣れていて、新採の頃とは働き方が明らかに変わっていました。余裕がありました。また、新採の時は1年間苦しかったのに、学校が楽しくてたまらなく感じていました。学校全体を動かす仕事もいただけるようになり、特に体育主任としての仕事が大変でしたが、任せていただいたことに感謝もしていました。とにかく、何もかも張り切っていました。
 そんな時に、その子が私に言ったんです。「先生、昔は遊んでくれたのに、遊んでくれなくなったね。」と。確かに、新採の時には毎日遊んでいましたが、3年目になったら、休み時間は職員室に戻り、ワープロに向かうようになりました。子供たちから「先生遊ぼう。」と誘われても、「忙しいんだ。ごめんね。」と返す毎日でした。
 先輩の先生と飲みに行ったとき、その話を出すと、ある先生から、ずばっと言われました。「慣れてきたから、手を抜いてるんだよ。」と。ムキになって反論もしましたが、心の中では痛いところを突かれたと分かっていました。
 その子から見たら、私はいつも一緒にいてくれる先生だったはず。休み時間もたっくさん遊んでくれて、それが当たり前だったのに、2年後、また担任をしたときには、自分の近くにいなくなってしまったという寂しさを感じていたんです。だから、「先生、昔は遊んでくれたのに、遊んでくれなくなったね。」という言葉になったんです。教師の仕事とは、子供たちを教え育むこと。そんな先生が、自分たちの前から消えてしまったら、まさに、先輩の先生がおっしゃるとおり、わたしは「手抜き」をしていたということです。

 奉仕作業前、教え子だったそのお父さんとの会話は、着ていた服の話。たわいもない話。でも、頭の中では、まだ小学生だったころの思い出がよみがえってきました。「たくさん、遊んだっけなぁ。でも、遊んであげられなかったときもあったなぁ。」と。
 「さぁ、今日の奉仕作業は、手抜きしないようにがんばろう。」と思いながら、教え子と別れて、わたしは草だらけの花壇に行きました。
  
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