2018/01/05 | 「冬休み明けのつどい」校長の話 | | by:校長 |
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「冬休み明けのつどい」では、「門松」を例にとり、日本の昔から伝わる風習と
その意味についての話をしました。
自然界の全てに神が宿るという「八百万の神信仰」が、日本人の心の中に自然と
入り込み、それが風習となって現代に伝わっています。
でも、現代になり、それらがだんだんと薄れてきているのを感じます。私の子ど
もに私が親としてそれを伝えてきたかというと自信がありません。なので、それを
教えていくのが、学校の役割の一つかなと自分の親としての反省を含めて、目の前
にいる牧小の子どもたちに教えていってあげたいと思いました。
冬休み明けのつどい 校長の話
みなさん、正座をしてください。いまから、「明けましておめでとうございます」の挨拶をします。床に手をおいて「明けましておめでとうございます」と言ってから、お辞儀をしましょう。
今日は、新年なので、正座をしたまま、お話を聞いてください。
みなさんのお正月は、どんなお正月でしたか?
では、お正月を迎えるに当たって、皆さんがやったことについて聞いてみます。
1 大そうじ 2 餅つき 3 初日の出 4 初詣 5 おせち料理
6 書き初め 7 お年玉
このように日本のお正月には、昔から伝わる風習というものがたくさんあります。
今日は、校長先生から、このお飾りのお話をします。見たことがありますか?何か分かりますか?これは「門松」と言います。この「門松」は、暮れに村井先生が作ってくださったのを学校の玄関に置いてくれたものです。
「松」「竹」「梅」「千両という赤い実」「笹」が、飾られています。
この中で一番に意味があるのは、「松」です。「松」には、神様が宿る木という言い伝えがあって、この「松」を目印にして、一年の幸せをもたらせてくれる「年神様」が、降りてくるのだそうです。「竹」は、生命力が強く、短い期間でまっすぐ育つ植物で、縁起がいいとされています。「梅」は、年が変わって一番に咲く花で、これも縁起がよい花とされています。よく「松」「竹」「梅」と言われますが、お正月の飾り物にも、この3つの植物が飾られるのですね。
あとは、「千両」という、赤い実がつく木です。赤い色は、縁起のいい色で、こういう飾りにも赤が使われているのですね。「千両」は、昔のお金のことです。「千両」っていうと、今で言うと「1億3千万」ぐらいだそうです。そういう名前が付けられた植物は、やっぱり縁起がよい植物なのですね。
去年は、学校に「門松」は飾っていませんでしたが、今年は、村井先生のお陰で、「門松」を飾ったので、きっと、幸せをもたらす年神様が、迷わずに牧之原小学校に降りてきてくれたと思います。いい1年になることは間違いありません。
さあ、皆さんは、新しい年が始まっただけでなく、今日から新しいステージが始まります。あと、3ヶ月で新しい学年に上がります。6年生は、中学生になります。
4月に決めた「なりたい自分」にどこまで近づくことができましたか?
この後、先生方で「ステージのお話」をしてくださいます。みんなに向かってお話をするのですが、「ぼく」「わたし」に話してくれていると思って、しっかり聞いてくださいね。
では、これで、校長先生のお話を終わります。
手をついてお辞儀をしましょう。 体育ずわりに直してください。