菊川の本屋さんで、何気なく手に取った絵本がアンパンマンでした。絵本の中のアンパンマンは、泣いているかばお君を助けていました。自分の頭をちぎって、かばお君に渡していました。ちぎった頭からは、中のあんこが見えていて、痛そうに見えましたが、アンパンマンの顔は笑顔でした。
自分の頭をちぎっても、笑顔で友達を助けるアンパンマンの姿から、
「優しさって、自分の身をけずって何かを我慢することかもしれないな。」と感じました。
牧小にもいるアンパンマン 矢口かれんさん
矢口かれんさん。校長先生が、草取りをしていると、「お手伝いしましょうか。」と言って、お手つだいをしてくれることが何回もありました。昼休み、本当はみんなと遊びたかったかもしれませんが、校長先生が1人で大変そうに見えたから、助けなきゃと思って、遊びたいのを我慢したんだと思います。頭をちぎってかばお君を助けたアンパンマンと同じです。かれんさん、あなたは、ごりお君を助けたかれんぱんまんです。ありがとう。
6年生のがんばり
6年生は、協力平の踊りの練習をずっとがんばってきました。朝も、ドリームタイムも、昼休みも、木曜日の6時間目も、踊りの練習を続けていました。
校長先生は最初のころの練習で6年生を叱りました。教えてくださいと言う割に、ちっとも練習に身が入らない子も多かったからです。気持ちは分かります。休み時間は遊びたいです。のんびりしたいです。恥ずかしいとかめんどくさいと思っていた子もいたかもしれません。
でもその後、6年生全員、よくがんばりました。勇気を出して挑戦したと思います。今では、全員が感動的な協力平を踊ることができる。
こんな協力平になった理由
こんな協力平ができるようになったのは、やっぱり、この中にアンパンマンがいたからです。
踊れない友達に一生懸命教えてくれた子が何人もいました。遊びたかったかもしれない。自分のやりたいことはあったはず。でも、自分の大切な時間を友達のためにけずってくれた、勇気と優しさのある人がいたから、すばらしい協力平になったんです。
ひなぱんまん、あみぱんまん、かのぱんまん、あおいぱんまん、はりおぱんまん、はるぱんまん、あいぱんまん、そしてあんぱんまん。
さらには、その子たちと共に、毎日毎日練習に参加し続けた、おりおぱんまん、ふうぱんまん、こーきぱんまん。
君たちは優しい。君たちは勇気がある。
君たちが、がんばることを決意したから、君たちが立ち上がったから、君たちが、友達のことをしっかり考えてくれたから、6年生はくじけそうな心、弱い心に負けずにすみました。
勇気と優しさで創り上げた協力平。今年の協力平は、10年間の歴史の中で、ナンバーワンかもしれません。
我慢
コロナウイルスのことがあり、たくさん我慢した。できないことがいっぱいあった。ずっとマスクをした。うがい手洗いを何回もした。思い切って歌えなかった。給食は黙って前を向いて食べた。我慢だらけの前期だった。
でも、そんな我慢によって、君たちはさらに優しくなれまた。勇気の心を大きくできました。
我慢は皆さんを成長させてくれました。
だから、
後期は、君が、君が、君が、「勇気と優しさ」でいっぱいのあんぱんまんになりなさい。