なんのため
常葉菊川高等学校野球部が、坊主頭をやめました。
それがきっかけなのか、「どうして野球部は、坊主なの。」という質問を先生にする生徒がいるのだそうです。
返答に困っている先生もいることでしょう。
「野球部といえば、それが伝統だから。」では苦しすぎます。
学校には校則があります。小学校では「やくそく」というものです。
「やくそく」は必要です。
校則ゼロにしている高等学校も全国にはありますが、義務教育の中で、あるいは家庭の中で、「やくそく」は守るということを学べたからできることです。
「やくそく」があって、それを守ろうとする気持ちを育てることは、大事な教育です。
それをおろそかにしていると、社会に出てから、平気でルールを守らない人になってしまうかもしれません。
そんな人にしたくありません。
学用品や服装についてのやくそくが小学校は多いです。
文房具店に行くと、いかにも子供たちがほしがりそうな、派手なものが増えています。
学校でもしもそのようなものを使った場合どんな子が多くなるかは、想像が付くと思います。
手いたずらも増えます。
周りの子の持ち物が気になる子もいます。
うらやましくなってしまう子もいます。
勉強に集中できなくなってしまいます。
だから、「やくそく」があります。
牧小も、周りの学校と同じように、学用品についての「やくそく」を出していますが、そのような理由です。
・どうして名札を付けるんですか。
・どうしてシャーペンはだめなんですか。
・どうして派手な筆箱はだめなんですか。
・どうしておしゃれな服を着てはいけないんですか。
・どうして、ミサンガをつけないというやくそくがあるんですか。
・どうして長い髪の毛はしばらないといけないんですか。
・どうして上靴の色に学年色があるんですか。
これらは5年前、わたしが牧小で教頭をしていた1年間で保護者や子供たちから質問があったことです。
・どうして登校班があるんですか。都会ではそんなのありません。
・どうして暑い夏も、ヘルメットなんですか。帽子じゃだめですか。
・どうして学校で習字の筆を洗ってはいけないんですか。
・どうして携帯電話を持って行ってはいけないんですか。
このような質問をいただいたこともあります。
理由はちゃんとあります。
すべて、子供たちがしっかり学べるために、子供たちが安全に生活できるために、そんなことを考えての「やくそく」です。
しかし、すべての「やくそく」が必要なのか。それは分かりません。
時代と共に変わっていかなくてはいけません。
坊主頭のように。
「子供ファースト」で考えることはぶれずに、今ある牧小の校則についても、見直しをしていきます。