4月1日に牧之原小学校に着任しました 校長 植田伸子 でございます。
本校には、ホームページに「校長の部屋」が設けてある、と聞き、初心者の私はなかなか一歩が踏み出せないでいましたが、ようやく教務主任にアップの仕方の手ほどきを受け、やっとスタートラインに立ちました。できる範囲で更新し、校長から見た牧之原の子どもたち・牧之原の地域・地域の方々・保護者の皆様そして本校の職員のことをみなさんにお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
PTA総会時での校長挨拶を紹介し、私と経営方針の紹介とさせていただきます。
PTA総会 校長挨拶
改めましてこんにちは。
保護者の皆様には、お忙しい中、PTA総会に御参集いただき、
ありがとうございます。
また、学校組合議会議長中野康子さまを始めといたしましてたくさんの御来賓の皆様の御臨席をいただき、誠にありがとうございます。ただいま、全ての議案に御承認いただき本日から新役員による平成28年度PTA活動がスタートできることを感謝申し上げます。
さて、私は、本年度牧之原小学校長として4月1日に着任いたしました植田伸子と申します。前任校は坂部小学校です。29年前から9年間、この牧之原小学校に勤務いたしましたので、何か、ふるさとに久しぶりに帰ってきた感じがし、忘れていた思い出が次から次へと思い起こされると同時に、子どもたちの中に、私の教え子の子どもがそっくりの顔をしていて、本当にここ牧之原台地に帰ってきて幸せな気持ちでいっぱいです。自宅は、旧相良町の菅ヶ谷です。職は校長ですが、3人の子どもを育てた母親でもあります。親の目線で先輩の母親としてお話を伺えると思います。何かごとがありましたら、気兼ねなく校長室のドアをたたいていただきたいと思います。
さて、この場をお借りして、本年度の牧之原小学校学校経営について、お話させていただきます。本校の学校教育目標は「喜びをもって生きぬく原っ子」です。この学校教育目標は、今年で22年目になりますが、何ら色あせない、すばらしい教育目標だと考えます。この教育目標にならい、私はこの牧之原小学校を「喜びでいっぱいの学校」にしたいと考えます。「喜び」という感情は、内側から湧き起こるものであり、それは、「学校に行けば、自分の力を思い切り発揮できる」という子どもたちの自己実現の姿を思い興すことができます。そのために、私たち教職員は、チーム牧之原として組織の力で一人一人の子どもを育てることを基盤とし、一人一人のよさを認め・励まし・価値付け、子どもたちの自己肯定感を高め、「確かな知性」「豊かな感性」「健やかな心身」のバランスのとれた学校教育を推進していきます。
本年度は、「言葉と体をみがき合い かがやく子」を重点目標とし、「表現力」と「体力」の向上に力を入れていきます。
始業式の日に子どもたちにこんな話をしました。
ここに石があります。この石をぴかぴかにするには、もう一つの石とこすり合わせることで、磨かれていきます。磨くことによって、この石だけでなく、もう片方の石も磨かれていきます。これを「みがき合う」と言います。人間も同じで、相手に近づき、そこで、止まっているのではなく、動くことで自分も相手も高めることができる。
このように、「言葉」と「体」を介して自分と相手がみがき合うことで、自分を高め、そして、成長した自分を自覚し、それが、次に進む力となり得るように教育活動を進めて参ります。「みがき合う」ということは、自分と相手がぶつかることでもあります。しかし、そのぶつかった時、相手を負かしたり、蹴落とすのではなく、切磋琢磨する中で二人が共に成長していく、そしてその切磋琢磨を「喜び」に代えることができるような子どもに育てていきたいと思います。
その「みがき合う」過程で、お子さんが悩んだり、くじけたりしそうになるかもしれません。そういう時は、家庭の愛情いっぱいで、お子さんを励ましていただきたいと思います。また、お子さんががんばったことに対し、たとえ結果が出なくても、そのがんばった過程を大いに褒め、認めていただきたいと思います。
金子みすゞさんの詩にこんな詩があります。
青いお空の底深く 海の小石のそのように
夜がくるまで沈んでる 昼のお星は眼に見えぬ
見えぬけれども あるんだよ
見えぬものでも あるんだよ
是非、見えないものでも見つけてあげられる親の愛情いっぱいの眼をもって、お子様の成長を見届けてください。それは、私ども教職員も同じです。学校と家庭とが一緒になって育てていくこと大切にしていくことをお誓いいたします。