あっという間に4月が終わってしまった気がしています。もっともっと、子供たちの授業や活動を近くで見て、一人一人の素晴らしさを見つけたかったのですが。
それでも、重点目標「優しさと勇気」については、子供たちの姿に感動することも少なくありません。
入学した1年生を気遣い振り返ったり声を掛けたりする上級生。その中に一人、振り返っては立ち止まり下級生が追いついたところでまた歩き出す…といった様子の6年生を見かけました。出発時に見えていた近くの登校班は、ずいぶん先を歩いています。それでも、イライラして声を荒げたり先に歩いて行ってしまうようなことはありません。私は、この児童の心に牧小で求めていく「勇気と優しさ」を見た気がします。自身の優しさを発揮し続ける強い心、下級生を安全に学校まで連れて行くという強い意志を自分のペースを変えてでも実行しようとする思いやりの気持ちは、別々のものではなく一体化したものと捉えることができます。
4年生の外国語活動の一場面。ALTのジョン先生が楽しそうに質問をしては、子供たちに「Ilike○○」と話させています。手を挙げ積極的に話す子もいれば、そうした子たちの話から「○○だ!」と推測して反応する子もたくさんいます。その中、話す子、一人一人の「I like○○」の後、必ず拍手をしている児童を見かけました。この子は手を挙げるようなことはありませんでしたが、しっかりと聴き話すことのできた子の勇気を優しい行動で受け止めていると感じました。優しさは勇気があるから発揮できる、勇気の中で大切にしたいのは人を思って行動できる思いであると考えます。
日々、子供たちの小さな行動の中にも、集団の中で過ごす一人“わたし”として発揮されている優しさや勇気がたくさんあります。私たち教師のプロフェッショナルな能力として、子供自身も気づかないような心に感動し、言葉を中心に子供たちに返していくことが大切だな、と感じています。牧小の子供たちの笑顔が増え、安心して過ごせる毎日づくりのため、教職員も日々、研鑽です。