先日、骨付き皮付きの魚が給食に出ました。この食べ物に手こずっている子が何人もいました。
骨付きの魚なんて、わたしたちの世代になると子供の時からばりばり食べていました。野球漫画「ドカベン」の岩鬼がサンマを丸ごと食べていたように、わたしもそれを真似て、頭からしっぽまで骨ごとばりばり食べていました。時々のどに骨が刺さっても、ご飯を丸呑みして上手にとっていました。
現代の子供たちはそうはいかないって分かっています。売られている食材も、丁寧に骨がとってあるものが多く、魚の骨と出会うこともそうそうありません。そのため、給食で骨付きの魚が出るとびっくりしてしまうんです。それも、皮付き。こんな魚が出た時、以前いた学校で、
「先生、これ食べられるの。」
と質問を受けたこともあります。もっとすごいのは、
「先生、これって食べ物なの。」
ってこともありました。
みをほぐして、中から骨が出てきたら、
「ひゃーーーっ。」
って悲鳴を上げる子もいました。
教室から逃走した子もいました。
魚の皮はたいてい「おえーーっ。」って嘔吐いてました。
ドカベンの岩鬼さながら、お手本でばりばり食べると、
「先生、ライオンみたい。」
と言われました。
骨付き魚がたまに給食で出るのも、大事なことなのかもしれないなぁと思います。