明日はいよいよ運動会。運動大好きの校長先生が、楽しみなのは、みんなが一生懸命がんばる姿が見られること。
かけっこは一等賞をめざしてみんなががんばりますが、どうしたってびりっけつになる子もいます。校長先生はそのびりっけつを見ています。さいごまでスピードを落とさず走りきったら、勝負では負けても、心は一等賞です。
先日、5年生の代表が、昼休み前に校長室に来ました。「校長先生、運動会の前に協力平のテストを5年生にしてください。」そう言いました。校長先生は見に行きました。まずは漁師の踊り。次に波の踊り。本当に見事でした。心のこもった見ている人を感動させる踊りでした。明日は、転校していった道下さんも見に来ます。きっと道下さんは驚くと思います。
6年生は9月、10月、本当に努力しました。毎日、朝、ドリームタイム、昼休み、校長室に来て「協力平を教えてください。」「友情ソーランを教えてください。」といろんな子が来ました。ただ踊れるようになればいいのではなく、気持ちのこもった踊りをめざして多くの子ががんばりましたが、でも、なかなか本気の心になれない子もいました。「練習しよう。」の友達の声掛けにも、気持ちが乗らなかった子もいました。なんのために踊るのかを1人1人考えたときもありました。
林さんは、「これまではお家の人のために踊るんだと思っていた。でも、今は違う。自分のために踊るんだと思っている。」そのようなことを言いました。
6年生のみんな、本当によく頑張り、今年の協力平、そして友情ソーランをつくりあげました。
校長先生は最初、6年生に厳しいことも言いました。上手に踊れるようになった子だけが踊ればいいと。踊れない子がみんなの前で踊るべきじゃないと。そしたら、小川先生が、校長先生のその言葉に「それは嫌だ。」と言いました。その時、6年生のことを、小川先生は信じているんだなと思いました。
けんしん君が、協力平を踊れるようになった時のこと、覚えています。村上先生は、大喜びしていました。そのあと、くじけそうになりながらも必死に友情ソーランの練習を続けたことも、村上先生は喜んでいました。
小川先生と、村上先生が、どれだけ6年生のことを信頼しているか。どれだけ心配してきたか。どれだけ喜んでいるか。そんなこともしっかり胸に受け止めながら、6年生には、最後の友情ソーランを踊ってほしいです。
今年の運動会、みんな、歯を食いしばって走り抜け。
自分の役割に責任を持ち、やりきれ。
先生を頼らないで、自分の力で考えろ。
かっこいいラジオ体操を堂々とやれ。
応援団長、マスク越しでも声をしっかり出して応援しろ。
悔しがっている子がいたら、はげます優しさを忘れるな。
勝負なんだから、勝ったら喜べ。負けたら悔しがれ。
5年生、6年生の協力平、最高の踊りを見せてやれ。
そして6年生の友情ソーラン。村上先生と小川先生を泣かしてやれ。
コロナの壁をぶち破る、すごい運動会にしましょうね。