2024/04/16 | 思い遣りをもち自分事として行動する子 | | by:校長 |
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令和6年度がスタートしています。入学式での1年生の様子やその週に感じたことなどは、後日、学校だよりとしてお届けできるかと思いますので、お読みいただけますと幸いです。
さて、今日は、素晴らしいと感じた6,5年生の姿から。
子供たちは、路線バスを利用できるところに住む子や距離があるため一定箇所まで御家族に送っていただいている子、かなりの距離を歩いてくる子など、学区も広いため様々です。遠方の子は、7時前後に家を出ていて御家族にも本人にも負担であるだろうと想像します。
そんな遠い登校班が、今日は、いつもより早めの登校でした。リーダーに声をかけると「10分早く出るようにしてみた。」とのこと。御家族の助言もあったり、班の他の御家庭の御理解と御協力もあったりしたかと思いますが、この子自身が「学校につく時間が遅めになっている。何とかしないと。」と考えたことが出発点かと思います。「もう前にきめたから、仕方がない。」と考えずに課題意識をもったことやそれを解決しようと動けたことは大変素晴らしいと思います。
また、別の班では、最後尾を見守りながら歩く6年生の姿が見えませんでした。体調不良かな、と思いながら、代わりを務めている5年生を見ると、全体を見ながら気を配って歩いていました。さらに、少したつと、1年生と共に6年生がやってきます。いつもの副リーダーは5年生に任せ、1年生につくという判断をしたのでしょう。1年生も安心した様子で登校できていました。
今年度、私たちは、子供を真ん中にして、学校にかかわる全ての人のWell-beingを目指します。子供たちとは「みんな幸せ」という言葉を共有しています。ここで、大切になってくることは、周りの人の存在を大切にしようとする”他者意識”と、目の前で起きることにかかわろうとする”自分事という意識”です。
今日の登校時の6,5年生には、この他者を思う優しさと自分がやらなくては、という勇気があります。御家庭や地域の皆様の励ましや見守りの中、こうした思いを行動にできる子たちがきっと増えていくだろうと、楽しみになった朝でした。