
1年生になったときの筆箱を、大事に大事に6年間使い続けられることに大きな価値があると思いませんか。
1年生の時に買ってもらった下敷きを、大事に大事に使い続けている子ってすごいとおもいませんか。
カバンを6年間大事に使い続けることはできたとしても、筆箱や、下敷きはなかなか難しいです。
途中で新しい筆箱になってはいけないというわけじゃありません。
それはそれでいいです。
そうではなくて、古くなってもそれを簡単に捨ててしまうことなく、使い続けようとする気持ちはやっぱりすてきなことです。
5年生の中には、筆箱5年目という子が何人もいました。
聞くと、以前、「ものをたいせつに」という道徳の授業をしたのを覚えていました。
それを覚えていて、6年間使おうとしていることに、うれしくなります。
今日、その中の一人が、こう言いました。
「入学した時に、お父さんが買ってくれ思い出があるから、ほかの筆箱の方がいいと思ったことはない。
その横の子は、
「筆箱を変えるという考えにもならなかった。」
また他の子は、
「みんなが新しいのに変わっていっても関係ない。自分は、この筆箱がすき。」
ある男の子はこう言い切りました。
「ぼくは、6年間使い切る。この筆箱と一緒に卒業する。」
さあ、5年生のこの古い筆箱軍団は、見事使い切ることができるでしょうか。