我が家は、年末に川根温泉のコテージに行くのが恒例行事。日頃子どもたちには寂しい思いをさせているので、その罪滅ぼしみたいな気持ちもあっての川根温泉です。
子供たちが小さい頃、わたしたち夫婦はどちらも帰りが遅くて、夕食は毎日8時です。それまで子どもたちは腹を空かせて待っていました。
学校行事に行けないなんてことは当たり前。運動会のお昼に行ってあげられないことも多数。マラソン大会は一度も行けたことがありません。入学式も卒業式も、わたしたちは自分の学校と重なるため、行けません。それでも子どもたちは文句を言いませんでした。
家族の時間を大事にできてこなかったことを妻と反省し、せめて年末は「子ども孝行」をしようと思って始めた、年末の川根温泉コテージです。
しかし、このごろは、子供たちも大きくなり、だれもわたしと露天風呂に入ってはくれなくなりました。孤独感を感じましたが、こうしてみんな成長していくんだなと、それはそれでうれしくもありました。寂しく露天風呂につかりながら、いずれ子供たちはこうしていなくなっていくのだから、自分の近くにいてくれる今は、もっともっと一緒の時間をつくらなくてはなと思うのです。
以前、文科相が、わたしたち教職員に対してこのようなメッセージを発信しました。
とにかく家族を大事にしてほしい。多忙の中で限られた時間ではあろうが、教員の生きる力のモチベーションはそこから生まれると思う。教育は自己犠牲の思いが強い。クラスの子どもたちや部活動のためにがんばっている。
まずは、自分の妻や子どもや親のために、一生懸命仕事をしているのだという原点を忘れないでほしい。学校を最優先してしまうと、家族との時間がなくなる。最悪の場合は、過労死もあるほど多忙を極めているのが教員の仕事だ。教員としての使命感をもって教育に携わってほしい。同時に、家族に対する使命もある。するメッセージです。
牧小の先生方も、朝早くから夜遅くまで子供たちのためにがんばってくれてます。
教員ですから、子供たちが大好きですから、ついついがんばりすぎてしまうのですが、その前に、わたしたちはわたしたちの家族を幸せにすること、それこそが優先されるべきものです。
みなさんの職場でも、働き方改革が進んでいると思われますが、学校も同じです。
来年度、学校の教育活動を大きく変えていきます。
目的は、先生が疲れ果ててしまうような無理なことはしないということ。先生に余裕がなくなったら、子供たちをしっかり育てていくことなんてできないからです。
夜中まで子供たちのことを考えている金八先生ではなく、自分の家庭も大切にしながら心が健康的な先生にらないと。
わたしの長男は高校3年生ですかすら、今年の川根温泉露天風呂が、全員がそろう最後となるかもしれません。思い切って、「みんなで露天風呂入ろうぜ。」と言ってみようかなとちらっとかんがえましたが、どうせ娘から「変態。」と言われておしまいだから、言いません。また今年も一人で露天風呂。それでも少しは「子ども孝行」してきます。
みなさんも、冬休みは、家族の時間を大切に。
子供たちと、いっぱいふれあってください。