| 2020/02/06 | YouTubeで学べること 学校で学べること | | by:校長 |
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うちの子、受験生です。今、必死に勉強しています。数学の問題で、時々分からないことが出てきます。すると、どうするかって、YouTubeを見るんです。数学の解き方の動画はあふれていて、さらに分かりやすいんだそうです。学校の先生よりも、はるかに分かりやすいそうです。学校の先生を目の前にして、よくそんなこと言えるなと、その度胸に感心します。
うちの娘は、高校で合唱部。ピアノをしていたので、伴奏を任されることもたびたびあります。弾き方が分からない時どうするかって、YouTubeです。鍵盤を上から撮った動画は山ほどあって、今はその動画でピアノを練習するのは当たり前なんだそうです。
算数の授業中、「分からない時はYouTubeを見るよ。」と言った子もいます。
テレビは観ないけど、YouTubeは観るよって子はたくさんいます。
YouTubeを観ながら料理をします。
卒業文集の「将来なりたい職業」には、YouTuberがあふれています。
今の子供たちにとって、YouTubeはなくてはならないものです。生まれた時から、YouTubeはサービスを始めていたし、自分のお父さんお母さんも当たり前のように視聴しています。子育てをYouTubeに任せている親だっているくらいです。
そのYouTubeには、現在、学校なんていらないと思えてくるくらいの、勉強関係の動画があります。塾の先生だけじゃなくて、大学生や高校生や中学生。中には、小学生が難しい問題の解き方を解説している動画を観ることができます。驚くのは、それがとても分かりやすいってこと。分からなくなったら、親に聞く、先生に聞く、友達に聞く、辞書で調べるなんていうのは昭和の話。今はYouTubeに教えてもらう、これが普通になっています。。
でも、誤解しないでください。わたしは、YouTubeが悪いなんて少しも思っていません。
YouTubeは便利だなと思うことはたくさんあります。
わたし自身、YouTubeをよく観ます。
YouTubeの存在により、学校のあるべき姿も明確になっていいと思います。
単に知識を教えるというのはYouTubeでもできることですが、学校は、学校でしかできない授業があるということです。YouTubeで主体的な学びはむりでしょう。対話的な学びも無理でしょう。YouTubeで深い学びなんて、絶対に無理でしょう。YouTubeにはYouTubeの良さがあり、学校には学校でしかできない学びがある、それでいいんです。