| 2019/06/18 | だって男子だもの | | by:校長 |
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だって、男子だもの
階段の6~7段上から、ジャンプして飛び降りようとしている男子がいました。もちろん、注意をしました。でも、それをしたい気持ちは分かるよ。だって校長先生も男子だもん。小学生の時、10段上から跳んだもん。跳んで足首ひねったもん。
廊下を全速力で走るのも、だいたい男子。曲がり角で誰かとぶつかって、鼻血を出すのはだいたい男子。その気持ちも分かるよ。だって男子だもん。校長先生も、子供の時、曲がり角のずっとむこうに、何か楽しいことが待ってるんじゃないかって、思ってたもん。そのわくわくを他の子にとられたくないもん。
バナナを投げたら、ブーメランみたいに戻ってくるんじゃないかなって試したこともあるよ。手の中でいつまでもトカゲを触っていて、死なせてしまったことがあるよ。鬼女新田の下り坂をブレーキをかけずに自転車で下まで行けるか試したこともあるよ。蜂の巣を見つけたら、棒でつつくよ。だめだと言われていても、プールサイドから飛び込んじゃう。理由を問われても「おもしろそうだから。」としか答えられないよ。その答えに「バカかお前は。」と言われていても、心の中では「しょんないじゃん。やりたくなっちゃったんだもん。」
男子には、女子には理解できない世界があるんだよ。だめだって分かっていても、しちゃうんだよ。
ちょっと見、お馬鹿な行動も、そこには男子特有の「好奇心」があり、挑戦したくてたまらなくて、試してみたいという気持ちはおさえられなくて、時にはそれに危険が伴うとしても、やってしまうのが男子で、やってはいけないと冷静な判断ができるのは女子。その男子の好奇心を「お馬鹿な行動」と見てもいいですが、そんな行動があったとしても、「まったく、かわいい男子だなぁ。」
と、少しは温かい目で女子の皆さんには見てほしいと、校長先生は11歳の夏に思っていました。
今は先生ですから、「気持ちは分かるけどね。」と思いながら注意をします。
「廊下は走っちゃだめだよ。」「窓から体を乗り出しちゃだめだよ。」「石投げちゃだめだよ。」すべて、11歳の自分がやってたことなので、気持ちは痛いほど分かりますが、注意をします。
でも、授業をやっていくと、時には男子が考える想像もできなかった、奇抜な発想に、授業が虹色に輝くことが何度もあります。