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2019/09/15

どうして協力平を踊らなくてはいけないんですか

| by:校長
数名の保護者の方から、「どうして協力平を踊らないといけないんですか。」とご意見をいただいています。もっともなご意見です。学習指導要領の中には当然ありません。小学校で協力平を踊らなければいけないということは全くないんです。運動会の表現運動ですから、別に毎年協力平を踊らなくても、ある年はダンス、ある年は組み体操、ある年は集団演技、なんでもいいんです。同じ踊りを毎年毎年続けている学校の方が少ないんです。
でも、本校と同じように、一つの踊りをその学校の伝統として、ずっと続けている学校もあります。近隣の学校で言うと、勝間田小学校がそうです。勝間田小学校は、「勝間田城侍ソーラン」を、毎年5年生、6年生が踊り続けています。萩間小学校でも、同じような取り組みが続いています。
協力平は、本校の「伝統」と呼ばれるまでになりましたが、「伝統」になってしまうと、正直なところ苦しさもあります。だれが苦しいかって、先生が苦しくなるんです。だって、みんながみんな、指導できるわけではありませんから。本校の協力平のスタートは、わたしです。わたしがこの学校からいなくなった間、この協力平を絶やさなかった先生方は、本当にすごいと思います。おそらく、かなりのご苦労をされたはずです。
本校は、上級生が下級生に教えながら、この協力平をなんとか維持してきました。でも、子供が子供に教えるというスタイルには限界があります。スタートした当時の協力平を100としたら、子供による教えあいでは、100が95になり、95が90になり、だんだんと踊りの精度は落ちていってしまいます。
それがだめかというと、だめじゃないです。それでもいいと思います。それもすばらしいと思います。だって、上級生の子供たちは毎年、卒業前に、必死になって教えています。これこそが、大事です。
牧之原小学校で大事にしていることは、縦のつながりです。上級生は下級生の面倒を見る。当たり前のように感じるかもしれませんが、どの学校でもやれているかというとそうでもないんです。その時間が、なかなか取ることができないのが実情です。しかし、本校では、その時間を死守しながら、協力平を続け、子供たちの手によって、伝統にしたんです。
どうして協力平を踊らなければいけないんですかという問いに対して、わたしは、本校の子供たちが、人を大事にできる人間になるためと答えます。もちろん、挫折しそうになるのを踏ん張って覚えていきますから、たくましい人間になるためというのもそうです。子供たちが、成長していくために、どうしても協力平は必要です。
でも、わたしたちが考えているようなことが、まったく実現できず、協力平を踊ったとしても、なんの成長も見られないのであれば、その時はこの伝統に幕を下ろします。違う形で、違うもので子供たちを伸ばします。今は、協力平により、子供たちは確かに成長できているという手応えがありますから、続けさせていただきたいです。
今年の運動会を見てください。子供たちの姿を見て、それでも、保護者の皆様が、「どうして踊る必要があるのか。」という疑問が消えないのであれば、別に来年度からやめてもいいと思っています。やめて、違うことで子供たちを伸ばすようにします。
一つだけ分かっていただきたいのは、この協力平を何年も続けてやっているということは、わたしたち教職員もそうとうの覚悟を持ってやっています。
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