外遊びが大好きな牧小の子供たち。今日は、登校後に2年生の数人がドッジボールをしていました。始業前のチャイムが鳴ると、すぐに遊ぶのをやめて昇降口に戻ってきました。「やめることができる力」「間に合うように”走る”と判断する力」が育ってきているな、と嬉しくなりました。
そのうち、ある子が丁寧に靴のかかとを靴箱の端に合わせて入れていたので、「きちんとできるって素晴らしいね。」と声をかけると「毎日やっているよ!」と応えてくれました。
『靴のかかとをそろえ、靴箱に入れること』、そこにどんな意味があるのでしょう?担任の先生は、「物事に取り組んだら、最後までやり切ること、やったことをどうだったか振り返ることが大切だよ。そうした態度ができているか、見える部分の一つが”靴箱”だよ。」というような話をしたのだと想像します。そして、折に触れ、思い浮かべさせたり価値づけたりしてきたことでしょう。また、御家庭でも、同じような導きがあったことは想像に難くありません。
学校で指導していることには、言ってみれば、些細でとるに足らないようなこともあるのかもしれません。しかし、そこに、どんな意味や価値があるのかを教師と子供が共有して取り組んで心を豊かにしていくことは、学校の大きな役割であると思います。そして、日々の子供の表れから子供の心を見取って価値づけたり励ましたりしていく能力が教師のプロフェッショナルな部分であると思っています。授業の指導力ももちろん大切ですが、子供の心の在り様をつかんで、将来に生きる考え方や生き方を支えていくような教師力も身に着けられるよう教職員みんなで励んでいきたいと思います。