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2024/01/09

はたちの集いから

| by:校長

1月7日(日)に「牧之原区“はたちの集い”」にお招きいただき、参列させていただきました。中学校卒業時のPTA会長でいらっしゃった方を中心に保護者の方と牧之原市菊川市連絡協議会の皆様が実行委員として開催する地域ならではの会でした。

 中学校の吹奏楽部による祝賀演奏に始まり、来賓の方からの励ましの言葉や代表の方の挨拶、お一人ずつの近況報告、保護者合唱と手作り感の中にも厳かな雰囲気と温かな雰囲気の同居するステキな式典でした。特に、保護者の方々が終始笑顔で心からこの会を喜び楽しんでいらっしゃる様子が「いいなぁ」と思えました。役割分担をしたり協力したりしていらっしゃる保護者の方々は、お子さんが卒業しても良好なつながりをもち続けていて、それが原動力になっているのだろうとも考えました。

 私たちが向き合っている小学生も数年すると、この場に招かれることになります。どんな雰囲気になるのだろう?とかどんな姿を見せてくれるのだろう?と想像してみましたが、「今日の、この若者のようになっていてくれれば、いい。それが、もしかしたら一番いいのかも。」と考えました。
“はたち”の皆さんに見えた良さとは、

・まず、こうしたイベントに出席できること。面倒とか、まぁ、いいや、と思わないで、誰かの心遣いに対して反応し行動できること。しかも、肯定的に。

・話をしっかりと聞ける。誰が話をしても話し手を見て、さらに、自然に反応しながら聞いている。ちょっと言いたくなるような場面も、自身を抑えることができる。

・だれに対しても誠実。保護者の合唱に合わせて口ずさんだり、中学生の演奏に合わせて足でリズムをとったりと、心の寄り添わせ方が身についている。

・自分をしっかりと伝えることができる。近況報告の時には、自分の今をはっきりと言っている。途中、高校とか大学をかわった方もいらっしゃったが、人生の岐路に立ち止まった時にも(周囲の支えもあり、それを素直に受け入れる才能もあったとは思うが)自分でしっかりと考えて決めて、自分の足で歩んでいらっしゃること。そして、それを卑屈にならないで受け入れていること。

等です。

小学生に将来を聞くと、有名な方が憧れのイメージとして登場することと思います。折しも大谷さん寄贈のグローブが学校にも届き「大谷選手のように!」と思う子もいることでしょう。牧之原の子にとっては、村松開人選手(中日ドラゴンズ)のほうが憧れの場所に至る道をイメージするために身近な憧れであるかもしれません。
 わたしは、それもよい。でもとっても近くにステキな未来を見せてくれている人がいるよ、と言いたくなりました。近所に住んでいる普通のお兄さんやお姉さんは、当たり前の毎日を垣間見せてくれる存在です。特に何か難しいことをしているわけではないけれども、人として大切なこと、人として成長するために重要なことを日々続けることが「誰もが得られそうな、普通の“幸せ”」な日々を得ることになっている、という現実を見せてくれていると思います。

日本的ウェルビーイング。その具体やその価値を見たり考えたりする、素晴らしい会とそれに携わる方々に触れるよい機会になりました。

 


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