ある5年生の子は、6年生の「思い」のバトンを引き継いで、来年は「優しい学校」にしたいと思っています。
また、ある5年生は、6年生のすばらしい協力平というバトンを引き継ぎたいと思ってくれています。
また、ある5年生は、6年生の「やる気」というバトンを引き継ぎ、最高学年になった時は、友達と励まし合い、みんなで助け合える学校にすると宣言しています。
次のリーダーとなる5年生を、このような思いにさせてくれた6年生に感謝します。
わたしはいつも水呑のバス停の前を車で通ります。毎朝、6年生が手を振ってくれるんです。荷物が多い日も、雨で傘を差していても、毎朝手を振ってくれます。すごくうれしいんです。「今日も、1日がんばろう。」と思えてきます。
6年生の好きなところは、そういうところです。ちょっとしたところで優しさがあるんです。
5年生には、そうところも引き継いでほしいです。
転んでいる子を助ける。泣いている子を慰める。バスの席を譲る。1年生をおんぶしてあげる。そういう分かりやすい優しさもすばらしいけど、あまり気づかれない、ほんのちょっとの優しさです。
全校の皆さん、6年生のために、心のこもったこの会をありがとうね。
特に、5年生の皆さん。準備大変だったね。でも、これだけの会場をつくり、すばらしい会を運営して、校長先生は安心しました。リーダーになるという覚悟を感じました。5年生の皆さんに、この牧小を任せます。
最後に6年生へ
なんのために協力平を踊るのかと、校長先生から問われたことを覚えていますか。
みんなは自分なりの答えをしっかり持てて、立派でした。
14日後の卒業式は、この6年間で一番大事な行事です。協力平よりも、運動会よりも、修学旅行よりも大事な行事です。6年間で君たちがどれだけ成長したのか、そのすべてが分かる行事です。
卒業式で、どんな姿を見せるべきですか。
お世話になった先生に、一緒に参加してくれる4年生5年生に、みなさんのお父さんお母さんに、どんな姿を見せて卒業すべきですか。どんな歩き方で入場しますか。どんな態度で卒業証書を受け取りますか。自分の名前を呼ばれてどんな返事をしますか。別れの言葉はどんな声とどんな気持ちで言いますか。最後の校歌、旅立ちの日には、どんな歌い方をすべきですか。
校長先生が、みなさんと、卒業式の練習をするのは3月11日です。その時までに、自分でよく考えて、その答えは、その練習の時に自分の姿で示してください。
これだけはお願いします。6年生に憧れて、ここまでの会をつくりあげた全校のみんな、特に5年生と、みんなのことが大好きな先生達が、がっかりするような姿は絶対に見せてほしくありません。最後の最後、卒業式で、退場するまで、みんなが憧れるみんなが大好きな6年生でいてください。4年生、5年生は代表で卒業式に参加をしますが、6年生の最後の日の姿を見て、1年生から3年生までのみんなに「立派だったよ。」って伝えたくなるような態度で卒業してください。あと、14日間、たった14日です。一日一日を大事に過ごしてください。